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2026.10.20
運動会の企画

リモートワークで雑談を増やすには?オンラインと対面を生かす交流のつくり方|会議はある。でも、「ちょっといい?」がない。

オンライン会議で進捗を確認して、予定どおり終了。
でも、画面を閉じた後で「あれも聞いておけばよかった」と思うことはありませんか?

別部署の人にちょっと相談したいのに、わざわざ会議を設定するほどでもない。そんな小さな困りごとは、案外見過ごされがちです。

「それなら出社日を増やそう」「オンライン会議をもっと開こう」と考えるかもしれません。
でも、同じ場所に集まれば自然と会話が増える、というわけでもありません。
まず考えたいのは、仕事の連絡とは別に、気軽に声をかけられる入口があるかどうかです。

今回は、オンラインでできる小さな工夫と、対面だからこそ楽しめる交流を紹介します。
運動会のような共通体験も上手に組み合わせながら、雑談を「やらなければならない仕事」にしない交流のつくり方を考えてみましょう。

雑談不足をリモートワークだけのせいにしない

まずは、何が会話の妨げになっているのかを見てみましょう。
働く場所だけでなく、相談のしやすさにも目を向けることが大切です。

働く場所より先に考えたい「会話が止まる場所」

例えば、確認したい相手が分からないのか、相手は分かるけれど話しかける時機が分からないのか。
あるいは、いつも同じ部署の人としか接点がないのか。
同じ「雑談不足」でも、見直す場所は異なります。

以前の職場では、社員旅行の移動中や、飲み会、喫煙所の立ち話が、予定になかった会話の入口になることもありました。
その良さを認めながら、同じ場所に集まらない働き方でも、別の入口を持てるようにすることが今回のテーマです。

リモート勤務の人は関係が薄い、出社している人は交流できている、と決めつけず、まず実際に相談しづらかった場面を聞いてみましょう。

便利な働き方と関係づくりを両立させる

2024年に公表された中国のTrip.comでの無作為化比較試験では、週2日在宅・週3日出社の働き方で退職率の低下が見られ、人事評価の成績は悪化しませんでした。[1]

これは特定企業での結果であり、完全在宅やすべての会社にそのまま当てはまるわけではありません。
また、雑談の効果を検証した研究でもありません。

この結果を「リモートなら必ずうまくいく」という説明に使うのではなく、出社と交流を同一視せずに考える材料にしたいところです。
仕事のしやすさを保ちながら、足りない接点を補う方法を探しましょう。

オンラインの会話は「いつでも」より「入りやすく」

オンラインで少人数の顔合わせをする様子。

オンラインで大切なのは、常に誰かとつながっていることではありません。
必要なときに気負わず声をかけられる、そんな仕組みを考えてみましょう。

1.質問する場所と、返事をする人を見えるようにする

連絡先の一覧だけでなく「どんなことを聞けるか」「いつ頃返事をもらえるか」を併せて示します。
例えば、申請手続きの質問を受ける場所に担当者と不在時の連絡先を明記する方法です。

気軽な相談には、まだ整理できていないことも含まれます。
「確認途中でも質問してよい」と伝えつつ、急ぎの案件や個別の相談は、別の経路へ案内しましょう。

以下は使い分けの例です。

会話の種類入口の例決めておくこと
急ぎではない質問担当者が確認する質問用チャット返事の目安、不在時の担当
短く話して整理したいこと事前に案内する短時間の相談枠開催時刻、対象、終了時刻
近況や共通の話題任意で投稿できる交流用の場所読むだけでもよいこと、公開範囲
個人的・機密性の高い相談担当窓口への個別連絡誰が受け、どう取り扱うか

2.短い交流時間を、勤務条件に合わせて試す

例えば、定例会議の冒頭5分を、希望する人が近況を話せる時間にする。
あるいは、別の時間に15分だけ立ち寄れる交流枠を設ける方法もあります。
時間は企画例であり、毎日実施する必要はありません。

ここで大切なのは、会議に残ることを求めて終了時刻を延ばすのではなく、あらかじめ交流の時間を確保しておくことです。
話題は「最近、仕事で知ったこと」など答えやすいものにし、順番に私生活を話させる場にはしないでください。

昼休みや終業後しか参加できない設定にせず、交代勤務や短時間勤務の人にも利用できる時間帯を確かめます。
交流を担当する人の準備や進行も、仕事の中で無理なく担える範囲に収めましょう。

3.その場にいなくても、次の会話に入れるようにする

交流の場で出た業務上の決定は、参加者だけにとどめず、必要な相手へ正式に共有します。
一方、自由に話した近況や私的な内容まで、記録や録画を残す必要はありません。

交流用の場所には、任意で紹介できる話題や、掲載の了承を得た写真を置く程度から始められます。
投稿や即時の返信を義務にせず「後から見て話題にできる」入口として使いましょう。

対面で集まる日は「何を一緒にするか」を決める

作戦を相談する参加メンバー

せっかく顔を合わせるなら、報告を聞くだけで終わるのはもったいないですよね。
みんなで何かを体験する時間が、次の会話につながります。

報告を聞くだけで一日を終わらせない

対面で集まれる貴重な機会だからこそ、挨拶や説明を詰め込みたくなるかもしれません。
会議にも役割はありますが、交流が目的なら、参加者同士が関わる時間を別に確保しましょう。

例えば、業務報告は事前に共有し、当日は少人数で質問する時間を取る。
その後、運動会でチームとして一緒に楽しむ。
対面の一日を、説明を受ける時間と、互いを知る時間に分ける考え方です。

移動や着替え、休憩も含め、最後まで無理なく過ごせる日程にしましょう。

運動会から、もう少し話せる時間へつなぐ

運動会では、普段の所属とは異なるチームで、作戦を考えたり仲間を応援したりする時間を設けられます。
競技だけでなく、名前を確認する最初の時間や、合間の休憩も交流の機会として大切です。

運動会屋では、その後の懇親会やBBQの提案も行っています。
競技の共通体験を持ったまま、食事を楽しみ、ゆっくり話せる時間につなぎたいからです。
当社のケータリング紹介でも、競技後の食事を交流の機会として考えています。
[2]

飲む・飲まない、競技に出る・応援するなど、関わり方を選べることも大切です。
日頃は画面越しに会う相手と、一緒に勝負や食事を楽しむ。
その良さを、すべて研修の課題に置き換える必要はありません。

集まる前と集まった後をオンラインでつなぐ

運動会当日だけで交流を終わらせない工夫もあります。
準備から振り返りまで、オンラインをうまく使ってみましょう。

当日だけで関係づくりを完結させない

対面イベントの準備にも、その後の交流にも、オンラインの接点を使えます。
以下は、離れた拠点の社員が運動会に集まる場合の設計例です。
期間は標準ではなく、参加者の予定に合わせて調整しましょう。

時期接点のつくり方担当者が確認すること
2週間前チームの名前と担当業務を、了承を得て共有する参加条件と連絡先、公開する情報の範囲
1週間前短い顔合わせで、名前と参加方法を確認する欠席しても必要な案内を受け取れるか
当日運動会と、その後に話せる食事の時間を設ける競技・休憩・会話の時間が確保されているか
翌週写真や感想を任意で共有し、次の会話につなぐ共有の了承、仕事上の連絡先が分かるか

事前の顔合わせで深い自己紹介を求める必要はありません。
「どんな仕事をしているか」と「当日どのように関わるか」が分かれば、会場で声をかける入口になります。

現地に来られない人にも、別の接点を用意する

同時にオンライン参加を受け付けるなら、現地の音が聞こえ、発言や質問を拾う担当者がいるかを確認しましょう。
「画面を置くだけで同じように参加できる」とは考えないことが重要です。

運動会を遠隔で見続けてもらうより、後日に短いオンライン交流を設ける方が目的に合う場合もあります。
参加者が体験を紹介し、次の仕事で接点のある人を互いに知る時間にするなど、別の関わり方を考えましょう。

会話の多さを社員の評価にしない

交流の目的は、たくさん話した人を評価することではありません。
無理なく参加できて、必要なときに相談できる状態を目指しましょう。

カメラや投稿数ではなく、使いやすさを確かめる

カメラをオフにしている、交流用チャットへの投稿が少ないという理由だけで、意欲や関係性を判断しないようにします。
声を出しにくい環境もあれば、文章の方が話しやすい人もいます。

確認したいのは「分からないことを聞けたか」「参加できる時間だったか」「返事が必要な相談に返事があったか」です。
私生活の情報を集めたり、交流への参加を競わせたりするための取り組みにはしないようにしましょう。

増やした予定を減らす判断もする

試した結果、会議や交流枠が増えて仕事を圧迫するなら、回数や時間を見直しましょう。
既存の会議とまとめる、進行役を交代する、常設の会議室ではなく短い予約枠にするなど、運営の負担も調整します。

開催数より、必要なときに声をかけられる入口が残っているかを大切にしてください。

まとめ|離れて働いても、話しかけるきっかけはつくれる

リモートワークの交流づくりに、出社日や会議の数だけで答えを出す必要はありません。
日頃の小さな質問を受け止める入口と、同じ時間を楽しむ共通体験を、役割に応じて組み合わせましょう。

オンラインで知り合い、運動会で一緒に楽しみ、職場に戻ってからまた連絡する。
対面とオンラインを競わせるのではなく、それぞれを次の会話につなげる設計です。

集まる回数より、次に話しかけられる入口を。

まずは「最近、誰にどう聞けばよいか迷ったこと」を一つ確かめ、その入口を整えるところから始めてみてください。

運動会の企画をご検討の方へ

離れた拠点やリモート勤務の社員が集まる運動会をご検討の方は、運動会屋へご相談ください。
参加できる条件や、誰と誰の接点をつくりたいかを踏まえ、一緒に楽しめる企画を考えます。

参考資料・関連情報

[1] Bloom, N., Han, R. & Liang, J.(2024)“Hybrid working from home improves retention without damaging performance.” Nature, 630, 920–925.

[2] 運動会屋タイムズ「社内運動会 × ケータリング」完全ガイド。

次回予告|第6回

社員の定着を支える「横のつながり」とは?職場の孤立を防ぐ関係づくり

直属の上司だけでなく、同僚や他部署にも質問できる相手がいる。
次回は、相談先の役割と、入社・異動後に接点をつくる方法を考えます。

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