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2026.10.16
運動会の企画

喫煙所の雑談に学ぶ!部署を超えた「偶然の会話」を生む職場づくり|用事がないと、話せない会社になっていませんか。

会議やチャットで必要な連絡は取れている。
それなのに「他部署の誰に聞けばいいか分からない」「わざわざ確認するほどではないけれど、ちょっと気になる」。
そんなことはありませんか。

以前は喫煙所での立ち話が、こうした小さな相談の入口になっていた職場もあったかもしれません。
部署も役職も違う人が偶然顔を合わせ、決まった議題もなく話し始める。
そこには、職場の交流を考えるヒントがあります。

もちろん、喫煙を勧めたり、喫煙者を否定したりする話ではありません。
健康への影響や受動喫煙への配慮は大前提。

そのうえで、吸う人も吸わない人も関われる「偶然の会話」のつくり方を考えてみましょう。

喫煙所にあったのは、「議題のない数分間」

約束も議題もないのに、話が始まる。
そんな短い接点に、どんな良さがあったのでしょうか。

約束をしなくても、会話が始まる

例えば休憩中、他部署の人に「今週は忙しそうですね」と声をかける。
そこから仕事の話になり、「その件なら、うちの担当者を紹介できますよ」とつながることも。
これは実際の企業の事例ではなく、偶然の会話をイメージするための一例です。

会議なら、相手と目的を決めて時間を取ります。

一方、立ち話では顔を合わせてから話題が決まることもあります。相談先が分からなくても、話しているうちに次の相手が見つかる。
そんな入口があると、ちょっとした疑問も口にしやすくなります。

受け継ぎたいのは、場所より「会話の条件」

喫煙には健康上のリスクがあり、受動喫煙への配慮も欠かせません[1]。
だからこそ、喫煙所そのものを交流の場として推奨するのではなく、会話が生まれていた条件を取り出して考えたいところです。

会話が始まる条件職場で考えたいこと
偶然顔を合わせるいつもの部署以外の人と接点があるか
短く話せる会議を開くほどではない話を交わせるか
議題がない用件以外の話を始められるか
繰り返し会う次に挨拶できる機会があるか

これらを全部、一つの場所で実現する必要はありません。
休憩スペースや打ち合わせの前後、社内行事などに分けて取り入れることもできます。

「顔見知り」を増やし、情報は一部の人に閉じない

目指すのは、誰もが親友になる職場ではありません。
「次に会ったら話しかけられる人」を少しずつ増やすことです。

親しくなるより、次に話しかけられる相手をつくる

部署を超えた交流というと、深く打ち解けることを想像するかもしれません。
でも、名前と担当業務を知り、「あの人に聞いてみよう」と思えるだけでも立派な一歩です。

例えば経理の人と話すなら、相談窓口を知るだけでなく「どんな情報があると確認しやすいですか」と聞いてみる。
営業の人には、現場の協力が必要になる場面を尋ねてみる。

相手の仕事の事情が少し分かると、その後の声のかけ方も変わります。

こうしたやりとりを重ねていき、質問や相談、異なる意見を伝え合える状態のことを、この連載では「関係の質」として大切にしています。
この「関係の質」は、会話の回数だけではなく、話した後にどう関われるかがポイントです。

立ち話を、正式な情報共有の代わりにしない

一方で、特定の場所に集まる人だけが仕事の情報を知っている状態は避けたいもの。
これは喫煙所に限らず、飲み会や一部のメンバーだけの昼食でも同じです。

雑談から業務の相談や提案が生まれたら、担当者につなぎ、決まったことは関係者へ共有する。
個人情報や機密情報は、誰でも聞ける場所で話さない。

こうした線引きは欠かせません。

会話の入口は自由に。
仕事の情報は、必要な人へ。

偶然の出会いを生かしながら、その場にいなかった人を取り残さないことが大切です。

偶然の会話をつくる、3つの小さな工夫

テーブルと椅子のある共有休憩スペース

では、日々の職場では何から始めればよいのでしょうか。
大がかりな設備やイベントを用意する前に、試せることがあります。

1.立ち寄れる場所を、仕事の動線の中に置く

まずは既存の休憩スペースや給水場所を見直してみましょう。
他部署の人も利用できるか、短い会話ができるか、座って休めるか。新しい施設をつくらなくても、工夫の余地はありそうです。

ただし、通路を塞いだり、仕事の邪魔になったりする場所は避けましょう。

会話を楽しむ場所と、静かに休める場所を分けるのも一案です。

受動喫煙のない場所に接点を用意し、喫煙場所の管理は施設のルールに従いましょう。

2.予定を埋めず、短く立ち寄れる余地をつくる

例えば部署合同の打ち合わせ後、10分だけ気軽に話せる時間を設ける。
説明会の前後に、担当者へ質問できる余白を残す。
いずれも企画例であり、全社共通の制度にする必要はありません。

ここで気をつけたいのが、参加を義務にしないこと。せっかくの休憩が「もう一つの業務」になっては本末転倒です。

立ち寄る日も、立ち寄らない日もあっていい。本人が選べる形にしましょう。

交代勤務や別拠点の社員がいるなら、同じ時間帯だけに固定しない工夫も必要です。

3.最初の紹介だけ、人の手を添える

同じ場所にいるだけでは、初対面同士の会話は始まりにくいものです。そこで、最初だけ幹事や管理職が橋渡しする方法もあります。

「こちらは新商品の問い合わせを担当している方です」と仕事の接点を紹介する。
名前と部署が分かる名札を用意する。
ほんの少しの助けが、最初の一言につながります。

ここで、紹介した人が会話を仕切り続ける必要はありません。入口をつくったら、あとは本人たちのペースに任せましょう。

小さく試して、「話せる場」になっているかを確かめる

最初から全社イベントやオフィス改装に広げなくても大丈夫です。

例えば既存の休憩スペースで2週間試し、使いやすさや運営負担を確かめる方法があります。2週間はあくまで企画例です。

段階やること
始める前交流したい部署と、利用できる時間・場所を決める
案内する立ち寄りは任意で、静かに休む選択もあると伝える
試す最初の紹介だけ支え、業務相談は正式な窓口につなぐ
見直す話せる相手が増えたか、休憩や業務の妨げがないか聞く

ここでのポイントは、参加人数だけで成果を判断しないこと。

「普段話さない人と話せた?」「時間や場所は使いやすかった?」と聞いてみましょう。
参加しなかった人にも、どんな接点なら利用しやすいかを尋ねると参考になります。

反応が少なくても、すぐに「社員が交流を望んでいない」と決めつけず、時間帯や案内の仕方を見直してみてください。

日常で会えない相手とは、運動会で顔見知りに

運動会の競技前に集まるチームの参加者

拠点が離れているなど、普段の休憩では会えない相手もいます。

そんなときは、同じ体験をする機会が会話の入口になります。

混合チームを、会話の入口にする

例えば社内運動会で、部署や拠点を混ぜたチームをつくる方法があります。
運動会屋の十字綱引きの記事でも、混合チームや役割分担を通じた接点づくりを紹介しています[2]。

競技前に名前を確かめて作戦を相談する。
競技に出る人だけでなく、応援やサポートを担う人とも関わる。
「何を一緒にするか」があると、自由な雑談が苦手な人も参加しやすくなります。

運動が得意な人だけが活躍する構成ではなく、体力や希望に応じて参加方法を選べるようにすることも忘れないようにしましょう。

会った一日を、次の挨拶につなげる

運動会の後に懇親会やBBQを設ければ、競技で知り合った人ともう少し話せます。
後日、掲載の承諾を得た写真を共有すれば、共通体験を思い出すきっかけになるでしょう。

ただし、イベントだけで日常の相談先がすべて整うわけではありません。

担当窓口や情報共有の仕組みは別に必要です。
運動会は、その仕組みの中にいる「人」を知る入口として生かしましょう。

まとめ|用件ができる前に、顔を知っておく

喫煙所の交流から学べるのは、喫煙そのものではありません。

約束なしに顔を合わせ、短く話し、次に挨拶できる相手がいる。

そんな条件を、誰にでも開かれた場所でつくることです。

誰と誰の接点が少ないかを考え、場所や時間を少し整える。
最初の紹介を助け、業務情報は正式な経路で共有する。

大がかりな仕組みを導入しなくても、始められることはあります。

相談する用件ができる前に、顔を知っておく。
日常の小さな接点と、運動会のような共通体験を組み合わせて、話しかけられる相手を増やしていきましょう。

運動会の企画をご検討の方へ

普段は接点の少ない部署や拠点を、運動会でつなぎたいとお考えの方は、運動会屋へご相談ください。
チーム編成や参加方法から、一緒に企画を考えます。

参考資料・関連情報

[1]厚生労働省『たばこの健康影響に関する見解(令和8年7月時点)』

[2]運動会屋タイムズ「十字綱引きは“戦略と連携”のゲーム!部門対立を乗り越えるチームビルディング術」

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