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2026.10.15
運動会の企画

社内の飲み会は必要? 飲む人も飲まない人も楽しめる懇親会のつくり方|乾杯は、同じ飲み物でなくていい。

「社内の飲み会をそろそろ開きたいけど、みんなが楽しむためにどんな飲み会にしよう?」

幹事を任されると、意外と悩むのがこの問題です。

お酒が好きな人もいれば、飲まない人もいる。
仕事終わりにゆっくり参加できる人もいれば、家庭の予定などで早く帰りたい人もいます。

だからといって「飲み会はもう古い」と全部なくしてしまうのも少しもったいないかもしれません。
食事を囲みながら、普段はなかなか話せない人と話す。
仕事中とは違う表情を知る。

そんな時間には、今も変わらない良さがあります。

大切なのは、全員に同じ楽しみ方を求めないことです。

今回は、飲む人も飲まない人も参加しやすく、自然に会話が生まれる懇親会のつくり方を考えていきます。

運動会屋らしく、「共通体験の後に集まるからこそ生まれる会話」についても紹介します。

飲み会の価値は「飲めるかどうか」だけでは決まらない

お酒の有無にかかわらず、同僚と食事を囲む時間には、仕事中とは違う交流のチャンスがあります。

まずは懇親会ならではの良さを考えてみましょう。

仕事の話から少し離れると、見えてくるものがある

普段の職場では、どうしても案件や締め切り、数字の話が中心になります。

ところが食卓を囲むと「この料理おいしいですね」「最近どうですか?」といった何気ない一言から会話が始まります。

そこから、以前働いていた地域の話になったり、意外な趣味や得意分野が分かったりすることもあります。

こうした偶然の会話は、お酒が入っているから生まれるものではありません。

食事をしながら同じ時間を過ごすこと自体が、普段とは違うコミュニケーションのきっかけになります。

お酒を楽しみたい人はお酒を楽しむ。
料理を楽しみたい人は料理を楽しむ。
誰かと話したい人は会話を楽しむ。

参加者がそれぞれに過ごし方を選べる懇親会にすることが大切です。

「本音を聞き出そう」と頑張りすぎなくていい

親睦を深めることと、私生活や悩みまで話してもらうことは別です。

最初は「顔と名前が一致した」「次に会ったとき挨拶できそう」くらいでも十分。

会話の深さは、その人自身に任せましょう。

自分のことを話せる自由と、話さない自由の両方を守ること。

これを、懇親会の土台にすることがポイントです。

店を予約する前に目的と参加条件をそろえる

お店や料理を決める前に、まずは懇親会の目的と参加条件を整理しておきましょう。

ここが明確になると、当日の席や進行も考えやすくなります。

誰と誰に話してほしいのかを考える

懇親会というと、つい最初にお店探しを始めたくなります。

でも、その前に一つだけ決めておきたいことがあります。

それは「今回、どんな交流をつくりたいのか」です。

新入社員を迎えたいのか、普段接点の少ない部署同士に話してほしいのか、繁忙期を乗り切ったチームをねぎらいたいのか。

目的が違えば、向いている席のつくり方や進行も変わります。

たとえば部署間交流が目的なら、最初の席だけ部署を混ぜてみる。

一方、いつものチームをねぎらう会なら、気心の知れたメンバーでゆっくり話す時間があってもよいでしょう。

交流を増やしたいからといって、毎回必ず知らない人と話させる必要はありません。

「参加しやすさ」は、案内を出す前からつくれる

候補の時間帯や滞在できる時間、食事で配慮してほしいことなどは、できれば会場決定前に確認しておきましょう。

欠席理由を全員の前で説明してもらう必要はありません。必要な相談だけ、幹事へ個別に伝えられる形が安心です。

案内には、開始・終了時刻、会費、途中退出の可否、飲酒は任意であることなどを分かりやすく記載します。

また、業務として参加する行事なのか、任意の親睦会なのかも社内で整理しておきましょう。

「自由参加」と案内したのに欠席者へ何度も声をかける、といった運用は避けたいところです。

飲む人も飲まない人も楽しめる、5つの工夫

懇親会の居心地は、飲み物や料理だけでなく、席や進行のちょっとした工夫でも変わります。

幹事が準備しておきたい5つのポイントを見ていきましょう。

1.乾杯の一杯から「好きな飲み物を選べる」ようにする

乾杯といえば、とりあえず全員ビール。

そんな光景も以前はよくありましたが、最初から各自が好きな飲み物を選べるようにしておきましょう。ノンアルコール飲料や炭酸水、お茶なども、「飲めない人だけ後から頼むもの」にせず、最初から選択肢として案内しておきます。

厚生労働省のガイドラインでも、飲酒による影響には個人差があること、他人へ無理に飲酒を勧めないことが示されています。

飲まない理由を尋ねたり、途中から飲酒を勧めたりせず、その人の選択を尊重することが大切です。

2.お酒だけでなく、料理と会場にもこだわる

お酒を飲まない人にとっても「ちょっと行ってみたい」と思える会にするなら、料理やデザートも立派な企画要素です。

案内に料理の内容を少し載せるだけでも、会の印象は変わります。

また、隣の人の声が聞こえないほど騒がしくないか、全員が座れるか、途中で出入りしやすいかなどもチェックしておきたいポイントです。

食事制限やアレルギーなどの相談がある場合は、会場へ事前に確認し、対応できる範囲を本人にも共有しましょう。

3.席決めは「最初の会話」を助けるために使う

部署を超えた交流が目的なら、最初だけ席を決めておく方法もあります。

たとえば4〜6人ほどのテーブルに、異なる部署のメンバーを組み合わせるイメージです。

人数はあくまで一例ですが、大人数で一つの会話をするより、互いの声が聞こえるくらいのまとまりのほうが話し始めやすくなります。

ただし、全員を初対面同士にする必要はありません。

会話をつなぐことが得意な人を各テーブルに入れたり、途中から自由に席を移動できるようにしたりするのも一案です。

「きっかけは用意する。でも、その後は縛りすぎない。」

そのくらいの設計が自然です。

4.話題のきっかけは用意しても、会話を管理しない

初対面同士では、最初の一言に困ることがあります。

そんなときは、幹事から答えやすい話題をいくつか用意しておくと便利です。

話題問いかけの例
相手の仕事を知る普段は、どんな仕事を担当していますか?
食事を楽しむ今日の料理で気になったものはありますか?
共通体験を振り返る今日、一番印象に残った場面はどこでしたか?

一方で、家族構成や結婚、健康状態など、本人が自分から話していない私的な話題へ踏み込む必要はありません。

全員に長い自己紹介を求めるより、聞き役として参加する人も含めて、それぞれのペースで過ごせるようにしましょう。

5.挨拶や余興を詰め込みすぎない

せっかく人が集まるからと、挨拶、表彰、ゲーム、余興……と盛り込みたくなることもあります。

ただ、それで食事や会話の時間がほとんどなくなってしまっては本末転倒です。

内容が増えてきたら、「今回の目的は何だったっけ?」と一度戻ってみましょう。

また、終了時刻を守り、帰る人を気持ちよく送り出すことも大切な進行です。

会費や追加注文、二次会を行う場合の参加が任意であることなども、事前に分かるようにしておくと安心です。

90分の懇親会なら、こんな流れで組み立てる

では実際に、部署間交流を目的とした90分の懇親会を例に考えてみましょう。

以下はあくまで企画例です。

参加人数や会場の配膳スケジュールなどに合わせて調整してください。

開始からの時間内容幹事が用意すること
0〜10分挨拶・好きな飲み物で乾杯目的、終了時刻、途中退出について案内
10〜25分食事・テーブル内で簡単に自己紹介名前や担当業務など、話しやすいきっかけを用意
25〜65分食事と自由な会話必要に応じて席移動を案内。話に入りづらそうな人へ声かけ
65〜80分続けて話したい相手と交流移動は強制せず、それぞれのペースに任せる
80〜90分お礼・締め・退出時間どおりに終了し、帰路を確認

最初の席で盛り上がっているなら、時間になったからと全員を無理に移動させなくても構いません。

反対に、一人だけ会話へ入りづらそうなら、幹事が話題を振ったり、別の人を紹介したりして橋渡しします。

そして意外と大事なのが、幹事の役割分担です。

受付、会場とのやり取り、司会進行を一人で抱えると、幹事だけ食事も会話もできなかった……ということになりがちです。

できれば複数人で役割を分けておきましょう。

共通体験の後なら「さっきのあれ」が会話のきっかけになる

運動会の後に食事をしながら会話する参加者。

共通体験である運動会と懇親会を組み合わせると、競技中の出来事がそのまま会話のきっかけになります。

一緒に過ごした時間を、その後の交流へどうつなげるかを考えてみましょう。

運動会と懇親会を別々の行事にしない

運動会屋では、運動会の後に懇親会やBBQなどを組み合わせることをおすすめしています。

理由はシンプルです。

ついさっきまで一緒に体を動かしていた人同士なら、会話のネタをゼロから探さなくてもいいからです。

同じチームで作戦を考えたり、誰かを応援したり、勝って喜んだり悔しがったり。競技中に生まれた話題を、その後の懇親会でさらに深められます。

例えば「さっきの作戦、どうやって思いついたんですか?」という問いかけから、相手の考え方を聞き出すこともできるでしょう。

運動会という共通体験が会話の入り口になり、懇親会が会話の量と深まりを増やす時間になる。

この組み合わせを、私たちは大切にしています。

食事の時間を交流の機会として設計する考え方は、当社のケータリング紹介記事でも扱っています。[2]

もちろん、懇親会だけでも十分楽しめる

運動会とセットでなければ懇親会が成立しない、ということではありません。

おいしい食事を囲んで話すだけでも、立派な社内コミュニケーションの機会です。

自社の目的や日程、参加者に合う形を選びましょう。

なお、運動会と組み合わせる場合は、競技を終えてから懇親会へ移る流れにします。

厚生労働省のガイドラインでは、飲酒中・飲酒後の運動は避けるべき行動として示されています。[1]

安全面を前提に、運動と飲食の順番を設計してください。

まとめ|もう一度参加したくなる、乾杯の場へ

社内の飲み会を「必要か、不要か」だけで考えると、答えを出すのは難しいものです。

大切なのは、全員に同じ楽しみ方を求めるのではなく、それぞれが無理なく過ごせる場をつくることではないでしょうか。

まずは、誰と誰に話してほしいのかを考える。

参加条件を分かりやすく伝える。

飲み物や料理、席、話題、進行を少し工夫する。

特別な余興がなくても、できることはたくさんあります。

開催後には、「料理はどうだった?」だけでなく、「普段話さない人と話せた?」「無理なく参加できた?」と聞いてみるのもおすすめです。

そこで出た声を、次回の企画に生かしていきましょう。

乾杯のグラスの中身は違っても、同じ場で笑って、同じ時間を楽しむことはできます。

今の会社に合った、新しい懇親会の形をつくってみてください。

運動会の企画をご検討の方へ

社内運動会と、その後の懇親会を一緒に企画したい方は、運動会屋へご相談ください。

「部署を超えて交流したい」「新入社員もベテランも自然に話せる場にしたい」など、つくりたいコミュニケーションに合わせて企画を考えます。

参考資料・関連情報

[1]厚生労働省『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』1ページ、5〜6ページ。

[2]運動会屋タイムズ「「社内運動会 × ケータリング」完全ガイド」。

次回予告|第3回

喫煙所の雑談に学ぶ!部署を超えた「偶然の会話」を生む職場づくり

喫煙所で生まれていた短い会話を手がかりに、吸う人も吸わない人も関われる、部署を超えた接点のつくり方を考えます。

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