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2026.10.19
運動会の企画

社員旅行の価値とは?共通の思い出を組織のつながりに変える企画のポイント|「同じ場所へ行く」から、「一緒に思い出せる一日」へ。

社員旅行の企画を立案する際、まず旅行先や宿泊場所、予算を考える方は多いのではないでしょうか。

魅力的な場所やおいしい食事は、参加を楽しみにしてもらうための大切な要素です。

そこに、もう一つ加えたい視点があります。

それは「誰と、どんな時間を過ごす旅にするか」です。

行き先が同じでも、いつものメンバーだけで過ごすのか、普段は接点の少ない人もチームに加えるのかで、企画の組み立て方は変わります。

この記事では、旅行を楽しみながら、共通の思い出を職場のつながりに生かすためのポイントを紹介します。

社員旅行の価値は、旅先と「一緒に過ごす時間」にある

非日常を楽しむこと自体を、大切にする

仕事を離れて景色や食事を楽しむ旅行は、会社から社員に対して日頃の感謝を伝える機会になります。

旅行中のすべての企画に研修の要素を取り入れたり、学びを発表してもらったりする必要はありません。

旅行ならではの楽しさを損なわずに、社員同士が良好な関係を築くための交流のきっかけをつくることが重要です。

まずは、企画の目的を「繁忙期を乗り切った社員をねぎらう」「拠点を超えて顔見知りをつくる」といった参加者がイメージしやすい言葉で整理しておきましょう。

予定を決めた旅の中に、偶然の会話がある

旅行中の接点として、以下のような場面が挙げられます。

  • 移動中に隣になった人と出身地の話をする
  • 食事を待つ間に、相手の仕事について聞く
  • 美しい景色を見つけて、一緒に足を止める

社員旅行や飲み会、喫煙所などでは、特に用事がなくても人と顔を合わせ、自然に会話が生まれる機会がありました。

もちろん、すべての会社にこういった交流があったとは限りません。

これからも受け継いでいきたいのは「昔と同じ社員旅行」ではなく、普段は関わることのない人を知るきっかけです。

移動中や食事の前後を、誰とどのように過ごすかにも目を向けてみましょう。

宿泊か日帰りかは、目的と参加条件から選ぶ

長い旅行ほど良いとは限らない

宿泊型には、移動・食事・滞在と、複数の時間帯を一緒に過ごせるよさがあります。

一方、日帰り型なら、宿泊を伴わず気軽に参加できます。

どちらにするかを決める前に、参加者の希望と必要な時間を照らし合わせてみましょう。

比較すること宿泊型で確認したい点日帰り型で確認したい点
過ごし方共通の時間と各自で休む時間を分ける移動だけで一日が埋まらない行程にする
参加条件宿泊の可否、部屋割り、途中帰宅の希望を確認する集合時刻、解散地、帰宅にかかる時間を確認する
交流夜の懇親会だけに接点を集中させない到着後と食事の時間に交流の余地をつくる
費用宿泊費に加え、移動や企画運営費を確認する交通費、会場費、食事、運営費を確認する

日帰りだからといって、必ずしも参加者の負担が軽いとは限りません。

早朝集合や帰宅が遅くなる場合、参加できない人もいるはずです。

そのため、旅行先での宿泊日数だけでなく、自宅を出てから帰るまでの所要時間も確認しましょう。

参加できる条件を予約前に確かめる

家庭の事情や当日の体調、移動の負担など、参加の条件は人によって異なります。

候補日とともに、宿泊・日帰り・一部参加といった希望を事前に確認し、必要な配慮は担当者へ個別に伝えられる手段を用意することが大切です。

また、宿泊先や移動手段などは、会場が確定してからでは変更しにくい場合があります。

参加の可否や希望を尋ねる際は、確認の目的をあらかじめ伝え、個人的な事情については必要以上に説明を求めない配慮が重要です。

参加できない人を意欲が低いと決めつけず、出欠が人事評価に影響しないことを共有するようにしましょう。

共通の思い出をつくる、4つの企画ポイント

社員同士が共通の思い出をつくるポイントは、以下の4つです。

  1. 「みんな一緒」と「自由に過ごす」を両方用意する
  2. 普段の部署とは違う「一緒に楽しむ相手」をつくる
  3. 思い出の中心になる体験を、一つ置く
  4. 幹事も参加できる運営体制にする

それぞれ見てみましょう。

1.「みんな一緒」と「自由に過ごす」を両方用意する

社員旅行の時間がすべて自由行動では、新しい接点をつくる機会が少なくなってしまいます。

一方、全行程を団体で過ごすのは、ゆっくり休みたい人や自分のペースで楽しみたい人にとって負担になるかもしれません。

共通の体験と食事を行程の中心に置き、その前後に自由時間を確保することで、無理のない交流が可能です。

事前の案内で、社員が一緒に過ごす時間と自由時間について具体的に説明しておくと参加者の不安を軽減できます。

休憩や自由時間を削って企画を増やすよりも、落ち着いて話せる余裕を残しましょう。

2.普段の部署とは違う「一緒に楽しむ相手」をつくる

普段は接点の少ない社員同士の交流が目的の場合は、共通体験のチームや食事の席を部署混合の構成にすると効果的です。

開始時に名前と担当業務を簡単に紹介し合ってから体験を楽しむ流れにすると、自然な交流につながります。

参加者が孤立しないように配慮しながら、途中から自由に会話できる時間を設けることで、打ち解けやすい環境を整えられます。

「多くの人と名刺交換する」ことを目標にするのではなく、一緒に過ごした相手を後から振り返って思い出せるような関係づくりを目指しましょう。

3.思い出の中心になる体験を一つ置く

目的地をいくつも回るのではなく、思い出の中心となる体験を決めることで、参加者に共通の記憶を残せます。

たとえば、社員旅行に運動会を取り入れるのであれば、チームで作戦を考え、応援し合い、勝敗を楽しむ時間が思い出の中心になります。

全員に同じ運動量を求めずに、競技に出る、作戦を考える、仲間を応援するなど、一人ひとりに合った関わり方を用意することが重要です。

役割分担や参加者に合わせた設計は、運動会屋の競技紹介でも扱っている視点です。[1]

盛り上がった瞬間だけでなく、誰かが支えてくれた場面は後から話せる話題になります。

ただし、失敗した人を笑いものにする演出や、本人が嫌がる表彰は避けましょう。

4.幹事も参加できる運営体制にする

幹事が誘導や撮影、配膳、競技進行といったすべての工程を担当すると、一緒に体験を楽しむ時間がなくなってしまいます。

そのため、企画段階で会社側の対応範囲と、会場や専門業者へ任せる業務を分けることが重要です。

また、スムーズな進行のためには、参加者への連絡や現場判断の担当者をあらかじめ決めておくことも欠かせません。

宿泊・交通・競技・食事を別々に手配する場合は、到着の遅れや天候による変更などを誰が全体へ連絡するのかを決めておくと安心です。

幹事を含めた参加者全員が社員旅行を楽しめる運営体制を心がけましょう。

社員旅行に運動会を組み込むなら?日帰りの企画例

社内運動会を楽しむ参加者

運動会と食事を思い出の中心に置く

ここでは、現地集合の日帰り企画の一例を紹介します。

実在する商品や開催実績、料金プランではありません。

人数・会場・移動条件に合わせ、実施可能な内容に調整してみてください。

時間内容企画の意図
10:00〜10:30集合・着替え・チーム紹介まずは名前と顔を知る
10:30〜12:00運動会(説明・準備運動・休憩を含む)一緒に作戦を考え、勝負や応援を楽しむ
12:00〜12:30表彰・着替え・休憩活躍や協力をねぎらう
12:30〜14:00昼食・懇親会またはBBQ共通体験を話題に、会話を続ける
14:00〜15:00自由時間休憩や歓談など、各自のペースで過ごす
15:00〜15:15集合・案内・解散帰宅までの移動時間や交通手段などを考え、無理のない終了時刻にする

食事は、運動会と同じチームにする方法と、別のチームと混合させる方法があります。

交流の目的に応じたチーム編成にすることで、食事の時間を社員同士の関係構築に役立てられます。

食事を競技後の交流として設計する考え方は、運動会屋のケータリング紹介記事でも説明しています。[2]

宿泊型の場合は、昼間に共通体験を行い、その後の夕食で親睦を深めると効果的です。

日帰り・宿泊を問わず、当日参加できなかった社員にも必要な情報を共有するようにしましょう。

当日になって困らないための確認をする

悪天候や時間超過など、不測の事態に備えた対策は欠かせません。

雨天時に使用する会場を確保したり、当日の予定変更を判断する担当者を決めたりしておくと、安心して当日を迎えられます。

屋内会場の場合でも、収容人数や設備の利用条件、飲食の可否、更衣場所、休憩スペースを個別に確認しておくとよいでしょう。

また、飲酒と競技の時間は明確に分け、飲酒後の運動を避けることも重要です。[3]

さまざまな社員が参加する社員旅行では、飲酒しない人の飲み物を用意し、運転する人の帰路にも配慮する必要があります。

参加者の帰宅に時間がかかる場合は、自由時間や休憩を削る前に目的地や企画数を見直して無理のないスケジュール調整を行いましょう。

帰ってからも語れる思い出にする

運動会の写真を一緒に見る社員

写真を渡すだけでなく、会話のきっかけを残す

本人の掲載・共有の承諾を得た写真を参加者が見られる場所にまとめ、チームの名前や印象に残った場面のメッセージを添えることで、旅行の記録を会話のきっかけとして活用できます。

撮影や感想の提出を義務にする必要はありません。

「印象に残っている場面を一つ教えてください」など、気軽に答えられる問いにすれば、思い出を共有する入口になります。

写真を外部公開する場合は、社内共有とは別で本人に確認するようにしましょう。

思い出を内輪の合言葉だけで終わらせない

社員旅行に参加しなかった人や、旅行後に入社した人が会話に加われるように工夫することも大切です。

写真や簡単な紹介で旅行の様子を共有することで、次のコミュニケーションにつなげられます。

旅行の楽しさや参加のしやすさに加え、「新しく知り合った人と、旅行後も挨拶や相談ができたか」を、企画を振り返る一つの視点にするとよいでしょう。

まとめ|旅のあとに、話しかけられる人がいる

社員旅行の魅力は、訪れる場所や食事の内容だけで決まるものではありません。

誰と一緒に過ごし、何を楽しみ、どんな思い出を共有するかが、企画を立てる上で非常に重要です。

企画の目的や参加者の希望に合わせて宿泊にするか、日帰りにするかを選び、全員で過ごす時間と自由時間をバランスよく組み合わせることで、誰もが無理なく楽しめる社員旅行を実現できます。

運動会のように仲間と一緒に取り組める体験や、食事をしながら語り合う時間は、社員同士の距離を縮めるきっかけになります。

旅先の写真と一緒に「また話したい人」が増えている。

そんな社員旅行を自社に合う形で考えてみませんか。

運動会の企画をご検討の方へ

社員旅行の中に運動会を取り入れたいときは、運動会屋へご相談ください。旅行の日程や参加条件を踏まえ、一緒に楽しめる運動会の企画を考えます。

参考資料・関連情報

[1] 運動会屋タイムズ「十字綱引きは“戦略と連携”のゲーム!部門対立を乗り越えるチームビルディング術」。

[2] 運動会屋タイムズ「「社内運動会 × ケータリング」完全ガイド」。

[3] 厚生労働省『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』1ページ、5〜6ページ。

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