運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
イベントに欠かすことができない「司会進行」は、社内運動会においても重要なプロセスの一つです。
満足度の高い社内運動会を実施するには、しっかりとした司会進行の設計が必要となります。
今回は、社内運動会における司会進行の台本について、作成方法から定番のテンプレートまでをご紹介します。
「社内運動会で司会進行の台本をどのように作成したらよいかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
社内運動会には欠かせない進行台本
社内運動会の進行台本は、司会者やスタッフはもちろん、参加者全員のために必要なものです。
ステージ上の立ち居振る舞いや司会進行のフレーズなどを時系列で並べることで、一人ひとりが楽しめる運動会の実施につながります。
そのため、誰にメッセージを届けたいかを理解し、一つのストーリーのように台本を作成することが重要です。
また、運動会のオペレーションを円滑に進めるためにも、細かな情報を盛り込む必要があります。
適当ではない、丁寧な進行台本の作成が欠かせないと言えるでしょう。
司会進行の台本作成方法
司会進行の台本を作成するには、下記の4つの手順で進めていくとスムーズです。
●司会担当を決める
●プログラムごとにアナウンスの原稿を作成する
●アナウンスに合わせたステージ上での動きを追記する
●VTRやBGM、照明の演出効果などを合わせていく
それぞれ解説します。
司会担当を決める
まず、司会を担当する人を決めます。
司会担当は、運動会の進行役として場を盛り上げる大切な役割を持ちます。
状況を見ながら進められる臨機応変さやサポート力に長けた人を選出すると良いです。
幹事との兼任になる場合もありますが、幹事は当日行うべき事項が多いため、別の人が担当することをおすすめします。
プログラムごとにアナウンスの原稿を作成する
運動会の進行に沿って、プログラムごとにアナウンスする原稿を作成していきます。
この場合、運動会の初めから終わりまで、司会者になった気持ちで書くのがポイントです。
下記で紹介するテンプレートを参考にすると良いでしょう。
アナウンスに合わせたステージ上での動きを追記する
次に、作成したアナウンスに合わせ、ステージ上での動きを台本に追加します。
例えば、「上手から上がる」「下手から降りる」というように、ステージ上の動きを司会者のアナウンスと重ねて考えると良いです。
VTRやBGM、照明の演出効果などを合わせていく
最後に、VTRやBGMのタイミング、照明の演出効果などを合わせて加筆していきます。
実際の様子をイメージすると、スムーズに書き込むことができます。
司会進行の台本作成例(テンプレート有り)
社内運動会は下記の流れで行われるのが一般的です。
1.開会の挨拶
2.プログラムの説明
3.ゲストや登壇者の紹介
4.休憩時間の案内
5.プログラムの進行
6.表彰式
7.閉会の挨拶
この流れに沿って、司会進行の台本作成例をテンプレート付きで紹介します。
1.開会の挨拶
開会時の挨拶では、運動会の開始を参加者全員に伝えます。
この場合、要点のみに絞り、シンプルに挨拶するのがポイントです。
司会の自己紹介では、所属部署と肩書き、名前を簡潔にはっきりと伝えます。
(台本例)
みなさま、大変長らくお待たせいたしました。
ただいまより、「〇〇(会社名)社内運動会」を開催いたします。
本日、司会進行を務めさせていただきます「(司会者の所属部署・肩書きと名前)」と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
2.プログラムの説明
開会の挨拶が終わったら、簡単にこれから行うプログラムの説明をします。
運動会の概要や、休憩時間、終了予定時刻を含んだスケジュールを伝えましょう。
また、参加者の意識をプログラムの内容に向けるため、社内運動会の目的やテーマを説明することも重要です。
(台本例)
本日の社内運動会は、社員のコミュニケーション活性化と健康増進を目的として開催されるものです。
前半では、(前半のプログラム名)を行い、後半では、(後半のプログラム名)を行います。
終了時刻は17:00を予定しており、前半と後半の間に1時間の休憩が入ります。
それでは、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
3.ゲストや登壇者の紹介
ゲストや登壇者がいる場合は、この時点で紹介を行います。
事前に、公式プロフィールや本人からのヒアリングによって略歴を作成しておきましょう。
また、略歴の紹介後、ステージに上がってもらうときは、大きめの声ではっきりアナウンスすると高揚感が高まります。
(台本例)
本日は、人気お笑い芸人の〜〜様にお越しいただきました。
〜〜様は、現在、「◎◎」や「▲▲」などのさまざまなバラエティ番組でご活躍中です。
今回〜〜様には、ふだんの運動習慣についてお話いただきます。
それでは、大きな拍手でお迎えください!
4.休憩時間の案内
休憩時間を案内する場合は、休憩の前にアナウンスをします。
スケジュール通りスムーズに進行できるよう、休憩時間と再開時刻をしっかり伝えます。
また、会場案内や注意事項をアナウンスするのもおすすめです。
休憩時間中においても、再度再開時間を伝えると良いでしょう。
(台本例)
それでは、ただいまから1時間の休憩に入ります。
後半の開始時刻は13:00です。
開始5分前には会場にお戻りください。
また、会場についてご案内させていただきます。
お手洗いは、出入り口右手にございます。
飲食は、会場内どこでも可能ですが、ゴミ箱がございませんので、ゴミはご自身でお持ち帰りください。
また、こちらはすべて禁煙となっておりますので、おタバコはご遠慮ください。
5.プログラムの進行
プログラムを進行する際は、各競技の冒頭と競技中に分けて、次のようにアナウンスを行います。
どちらの場合も、おおよその内容を台本にしておき、後は状況に応じてアドリブで盛り上げていきましょう。
(競技の冒頭の台本例)
プログラム○番、第1営業部と第2営業部による綱引きです。
営業成績だけでなく、綱引きでも勝負をかけて戦っていただきましょう!
ご声援、よろしくお願いいたします!
(競技中の台本例)
拮抗状態が続いています!
互角の戦いです!
どちらのチームがこの膠着状態を打ち破るのでしょうか?!
第1営業部がわずかにリードです!
6.表彰式
表彰は、会社の代表者(社長や取締役など)が行うのが一般的です。
司会者は、各競技の成績を発表し、代表者に登壇してもらいます。
(台本例)
ただいまより、「〇〇会社社内運動会」の表彰式を行います。
まず初めに、各競技の成績を発表します。
(成績を発表する)
それでは、社長より表彰状と記念品の授与が行われます。
社長、お願いいたします。
(競技ごとに代表者の名前を言い、登壇・表彰してもらう)
7.閉会の挨拶
閉会挨拶で、社内運動会の最後を締めます。
参加者に向けて、手短に感謝の意を伝えましょう。
(台本例)
以上をもちまして、「〇〇(会社名)社内運動会」を終了させていただきます。
本日は、最後までご参加いただき、誠にありがとうございました。
それでは、お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。
台本作りに困ったときはプロに依頼!
進行台本作りに困ったときは、プロに依頼するのがおすすめです。
社内運動会を得意とするプロに依頼することで、わかりやすく的確な台本が手に入ります。
依頼する場合、目的や大まかな流れ、プログラム、タイムスケジュールなどをしっかり伝えることで、より良い台本に仕上げてもらえます。
ぜひ一度、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
進行台本の作成は、社内運動会の準備において大切なプロセスの一つです。
スムーズな進行はもちろん、目的に応じた有意義な運動会にするためにも、時間をかけて丁寧に作ることが重要です。
今回紹介した台本作りの流れや方法、実例を参考にすることで、進行台本の作成に取り組みやすくなります。
また、より満足度の高い社内運動会を実施するには、プロに台本作成を依頼する方法も検討してみましょう。