運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
社内運動会が終わった後、「このまま、もう少し話せる時間があったら」と感じたことはありませんか。
懇親会やBBQを組み合わせれば、一緒に作戦を考え、応援し合い、勝負を楽しんだ仲間とさらに交流を深められます。
運動会屋では、競技後に食事や会話を楽しむ時間を設けることをおすすめしています。
ただし、運動会と懇親会の会場をそれぞれ予約するだけでは、一体感のあるスムーズな体験につながるとは限りません。
今回は、競技終了後の休憩や着替え、食事会場への移動から食事、解散までを一つの流れとして組み立てるポイントを紹介します。
懇親会は、運動会の「続き」として考える
「何を話そう」ではなく、「さっきの話」から始める
初対面の相手でも同じ競技を経験していれば、作戦や応援、印象に残った場面など共通の話題をきっかけに会話ができます。
「あのとき、どう考えていたんですか?」と尋ねることで、相手の考え方に触れる機会になるはずです。
当社のケータリング紹介記事でも、食事の時間を競技後の交流の場として生かす考え方を解説しています。[1]
交流の時間をしっかり確保するためには、当日の進行と運営の工夫が大切です。
会話を深める時間と、食事を楽しむ時間を重ねる
お酒や料理を味わうことも、懇親会の大きな魅力です。
感想の発表や仕事への学びを求めるのではなく、食事の話をしたり、競技を振り返ったりと、自由に会話を楽しめる場にすることが大切です。
運動会で生まれた共通体験を会話のきっかけにし、その先の交流は参加者に委ねましょう。
ただし、運動会で知り合ったからといって、参加者全員がすぐに打ち解け、本音を話せるわけではありません。
普段あまり接点のない相手でも共通の話題があることで自然な会話ができ、無理なく過ごせることに懇親会を開く価値があります。
盛り上がる余興を増やすよりも、まずは参加者同士がゆっくり話せる時間を確保しましょう。
「お疲れさま」から「乾杯」までを、ひと続きにする
休憩・着替え・手洗いを、移動時間に埋め込まない
競技終了後、すぐに食事へ移るスケジュールでは、着替えや休憩を必要とする参加者が落ち着いて過ごせません。
表彰や休憩、着替え、手洗い、会場への移動は、それぞれ時間を分けて確保する必要があります。
水分補給や体調の状態に応じた休憩は、表彰の終了を待たず、必要なタイミングで取れるようにしておくことも大切です。
また、会場図には、更衣場所やトイレ、手洗い場、休憩スペース、食事会場を記載し、参加者が迷わず移動できるようにします。
別会場へ移動する場合は、歩く距離や段差、雨天時の経路を確認し、食事から参加する人や途中で帰る人に向けた案内も別途用意しておきましょう。
競技担当と食事担当の間に、連絡をつなぐ人を置く
競技時間が延長された場合、事前に料理の提供時刻を決めていたとしても、スケジュールの変更が厨房に伝わらなければ予定通りに進行することが難しくなります。
そのため、参加者が競技をしている間に誰が食事会場を設営するかを確認し、全体進行の担当者が競技の終了見込みや着替え・移動の進捗などを食事の責任者に伝えることが重要です。
競技終了後に幹事がテーブルの設置を始めるようでは、参加者同士の交流の時間が十分に確保できないかもしれません。
あらかじめ会場に事前設営できるかを確認し、競技備品の撤収や食事の準備を並行して進められる体制を整えておきましょう。
席は、同じチームで深めるか、別チームへ広げるか

運動会のチームを、会話の入口に残す
懇親会の座席を決める際は、「チームメンバーと体験を振り返りたい」「対戦相手との交流を深めたい」といった目的に合わせて席を配置します。
以下は、座席設計の例です。
| 食事の席のつくり方 | 向いている目的 | 進行の工夫 |
| 同じチームを中心にする | 当日の体験を振り返りながら会話する | 競技の説明や応援の話題を簡単に案内する |
| 2つのチームを組み合わせる | 対戦相手や別チームのメンバーと知り合う | 各チームの紹介役が交流を促す |
| 最初は同じチーム、その後は任意で移動する | 体験の振り返りと新しい接点づくりを両立する | 食事が落ち着いた頃に移動を案内する |
自由に席を移動できる時間を設けたとしても、全員が何度も席を変える必要はありません。
座ってゆっくり話したい人や、途中から加わる人がいることを前提とし、一人ひとりが自分のペースで楽しめる配慮をすることが重要です。
運動会には参加せずに食事だけ加わる人には、幹事が参加者の名前を紹介したり、当日の競技内容を伝えたりすると、会話のきっかけが生まれやすくなります。
写真や表彰は、会話を助ける程度に使う
イベント当日の写真を懇親会で共有する場合は、本人の了承を得た上で、個人情報や意図しない情報が写り込んでいないかを確認します。
写真を見ながら当日の思い出を語り合えるようにし、映像を流す際は長時間の上映で歓談が中断されないように構成するのがポイントです。
会話を楽しむ時間を大切にし、すべてのテーブルの近くにスピーカーを配置するのではなく、音楽やマイクの音量を調整して声を張らなくても話せる席を設けましょう。
また、立食形式を採用する際も、競技後に立ち続けることが負担になる人もいるため、座って食事や会話を楽しめる場所の用意が欠かせません。
食事の場でチームの活躍を紹介するのであれば、あらかじめ進行に組み込んでおくと、歓談とのバランスを取りやすくなります。
失敗した人を笑いものにする映像や、本人が不快に感じる呼び方は避け、勝者を気持ちよく称える演出を取り入れましょう。
BBQでは、焼く人にも話す時間をつくる

一緒に調理する楽しさと、運営の仕事を分ける
焼き上がりを待ったり、料理を取り分けたりする時間も、BBQならではの楽しみの一つです。
ただし、火起こしから調理、片付けまでを、特定の人に任せきりにしないことが大切です。
安全管理や食材管理の責任者を明確にし、参加者には無理のない範囲で準備や調理に関わってもらいます。
主催者や委託先が担う部分と、参加者が希望に応じて体験できる部分を分けておくと、作業の負担を抑えながらBBQを楽しめます。
新入社員や年齢、性別を理由に、配膳や調理係を固定しないようにしましょう。
食材と器具の扱いは、始める前にそろえる
食品安全委員会は、BBQなどでの食中毒予防として、手や調理器具から感染を広げないこと、食材を冷やして管理すること、十分に加熱することを案内しています。[2]
生肉を扱う調理器具と食事に使う器具を分けて管理し、調理担当者が正しい使い方を説明できるようにしておくことが重要です。[3]
食事の提供方法については、開始時にすべての食材を焼くのか、すぐ食べられる料理も用意しておくのかを、食事担当者と事前に決めておくとスムーズに準備を進められます。
飲み物や料理を受け取る列が長くなりそうな場合は、提供場所や案内方法を見直し、参加人数に合った提供体制を整えておくことがポイントです。
また、会場や食事の担当者に、食材の搬入・保管から調理、提供、片付けまでの対応範囲を確認することも欠かせません。
料理の費用や器具、スタッフの手配、ゴミの回収、火の後始末などの各担当者を事前に定め、参加者にはアレルギーの有無や食事に関する要望を確認して、対応できる内容を本人に直接伝えるようにしましょう。
競技終了後の150分を組み立てる|進行例
当日の進行は、参加人数や着替えの時間、食事の提供方法、移動条件などに合わせて調整します。
以下は、競技会場の近くに食事会場がある場合の企画例です。
競技終了を0分とした配分で、標準的な所要時間や医学的な休憩基準を示すものではありません。
| 競技終了から | 参加者の流れ | 運営側の確認 |
| 0〜15分 | 表彰・閉会・その後の案内 | 水分や休憩を優先できるようにする |
| 15〜45分 | 休憩・着替え・手洗い | 食事会場の準備と、移動開始の時間を確認する |
| 45〜55分 | 食事会場へ移動・着席 | 案内役が誘導し、途中参加者を迎える |
| 55〜65分 | 挨拶・好きな飲み物で乾杯 | 料理とBBQの利用方法を簡単に説明する |
| 65〜140分 | 食事・自由な会話 | 補充や調理を支え、会話の時間を確保する |
| 140〜150分 | お礼・帰りの案内・退出 | 終了時刻を守り、片付け担当へ引き継ぐ |
競技が長引いた場合は、休憩時間を削って調整するのではなく、挨拶や演出の時間を調整します。
料理の提供時刻や会場の利用時間に影響する場合は、各担当者に確認した上で参加者に案内し、撤収と解散時刻は分けて設けるようにしましょう。
楽しさを守るために、天候と帰り道まで確認する
屋外でBBQを行う場合は、雨や強風などの悪天候に備え、事前に会場側と対応策を決めておきます。
屋内会場への移動や加熱済みの料理への変更、開催の延期など、対応の選択肢と決断までの期限を確認しておくことが大切です。
また、会場が認めていない場所や設備での火の使用は避ける必要があります。
飲酒を伴う際は、競技と食事の時間を明確に分け、飲酒後に運動を再開しない進行にすることが重要です。
厚生労働省のガイドラインでも、飲酒中・飲酒後の運動は避けるべき行動として示されています。[4]
休憩を一定時間取れば、飲酒しても安全というわけではありません。
飲酒しない選択を尊重し、水やお茶などの飲み物を自由に選べるようにするのもポイントです。
運転する人には飲酒しないように呼びかけ、帰宅手段と終了時刻を事前に案内しておきます。
懇親会が盛り上がっていても帰る人を無理に引き止めず、気持ちよく見送る雰囲気づくりを心がけましょう。
まとめ|競技の思い出を、語り合う時間へ
運動会と懇親会・BBQを組み合わせる価値は、一緒に楽しんだ体験をそのまま会話のきっかけにできることです。
運動会と分けて企画するのではなく、休憩や移動、座席、調理、歓談を一連の流れとして設計します。
まずは、進行表の競技終了後に、「休憩・着替え・移動・食事・解散」の項目を追加してみてください。
その中に、幹事や調理を担う人も含めて、ゆっくり話せる時間が残っているでしょうか。
勝負を楽しんだ後は、その日の思い出を語り合う時間が大切です。
お酒を飲む人も飲まない人も、それぞれのペースで食事と会話を楽しめる一日をつくりましょう。
運動会の企画をご検討の方へ
社内運動会と、その後の懇親会・BBQを一緒に検討したい方は、運動会屋へご相談ください。会場や日程、参加者の条件を伺い、競技から食事と交流へつながる企画を考えます。
参考資料・関連情報
[1] 運動会屋タイムズ「『社内運動会 × ケータリング』完全ガイド」。
[2] 食品安全委員会「食中毒予防のポイント(BBQなど)」(2016年6月14日)。
[3] 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防!お肉はよく焼いて食べよう!【第3回】」(公式note、2023年8月28日)。
次回予告|第13回
社内運動会を組織づくりにつなげるには?企画・運営・振り返りの実践ガイド
最終回は、ここまでの考え方を企画・準備・当日運営・開催後の振り返りへつなぎます。運動会の楽しさを、職場のつながりに生かすための実践ガイドをお届けします。
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