2023.10.30
社内運動会

運動会は日本だけ?気になる世界の運動会について解説!

慣れ親しんだ習慣としておなじみの「運動会」ですが、日本だけでなく、海外の国々でも同じように運動会があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、運動会は日本以外でも行われているのか解説した上で、日本の運動会の特徴や世界各国の運動会について紹介します。

グローバル化する現代の海外事情を理解し、社内で実施する運動会の参考にしてみてください。

運動会は日本だけ?

運動会は、日本だけのものなのでしょうか。

欧米とアジア、それぞれについて解説します。

欧米には日本のような運動会はない

個人競技だけでなく、組体操や騎馬戦といった団体競技、入場行進といった種目が多く取り入れられているのが日本の運動会の特徴です。

欧米では、このような運動会は行われていませんが、近いイベントとして「スポーツイベント」があります。

欧米のスポーツイベントでは、ほとんどが個人競技です。

協調性や和を重視し、全員が一丸となって盛り上がる日本的な運動会スタイルは、一般的ではないと言えるでしょう。

アジアでは運動会がある

中国、韓国、台湾といったアジアには、運動会があります。

中国では、「運動会」というそのものの名称で幼稚園から大学まで行われていますが、日本の運動会とは少し異なり、競技大会に近いです。

韓国と台湾においては、おなじみの運動会が日本統治時代から始まった風習として根付いています。

日本の運動会の特徴

日本の運動会の特徴として挙げられるのは、下記の3つです。

●運動会は軍事的要素の名残

●ゲーム感覚の海外と違い競争がメイン

●海外は強制ではなく主に自由参加

それぞれ解説します。

運動会は軍事的要素の名残

もともとの運動会の起源は、19世紀にイギリスのオックスフォード大学で開催されたものです。

明治時代の海兵学校で始まった日本の運動会も、当初はこのような西洋文化を参考にして行われていましたが、第二次世界大戦中に軍事的要素が強まったとされています。

この時代から「訓練」を目的とした種目が取り入れられ、騎馬戦や整列、行進などが名残として現在でも行われています。

ゲーム感覚の海外と違い競争がメイン

「運動ゲーム会」として行われるイギリスの「Sports day」や、フィールドで体を動かすことを楽しむアメリカの「Field day」など、海外ではゲーム感覚でイベントが行われることが多いですが、日本の運動会は「競争」がメインです。

一等賞をとる、相手チームに勝つなど、真剣に競争するのはもちろん、これまでの練習の成果を披露する場としても、年に1回の運動会は大変重要だと言えます。

海外は強制ではなく主に自由参加

日本の運動会は、学校や会社が取り組む一大イベントとして位置づけされているため、全員参加が必須の場合がほとんどです。

一方、海外における運動会のようなイベントでは、強制ではなく主に自由参加です。

例えば、アメリカの「Field day」は、日本の運動会のように全員参加ではなく、各自の意思で自由に参加することができます。

参加者だけがフィールドに出て、サッカーのゴールキックやバスケットボールのフリースローといった、個人でできる好きな運動を楽しむスタイルで、「自由時間」「休み時間」に近いと言えるでしょう。

世界の運動会(スポーツイベント)

ここでは、世界各国の運動会やスポーツイベントについて紹介します。

アメリカのスポーツイベント

アメリカでは、州によって呼び方は違いますが、「Field day」(屋外活動の日)「Sports day」(運動の日)といった、運動会に似たスポーツイベントがレクリエーションの一つとして開催されています。

このスポーツイベントの特徴は次の4つです。

●楽しむことが目的

●団体で勝ち負けを競う競技はない

●半日で終了する

●練習はしない

スポーツイベントで楽しむ一方、アメリカの部活動は実力主義です。

メリハリをつけている点がアメリカのスタイルと言えるでしょう。

イギリスのスポーツイベント

イギリスには、スポーツイベントとして「Sports day」(運動の日)があります。

Sports dayでは、学年ごとにチーム分けをし、障害物競走など道具を使ったレースや二人三脚、徒競走などを行うのが一般的です。

入賞するとステッカーなどがもらえますが、表彰はありません。

また、特に練習はせず、午後の2時間程度で終了します。

フランスのスポーツイベント

フランスでは、運動会やスポーツイベントは行われていません。

ただし、学校によっては、マラソンなどの一つの種目でイベントを行うこともあるようです。

中国の運動会

中国の運動会は、スポーツができる人のための「陸上競技大会」としての意味合いが強く、次のような個人競技がほとんどです。

●高跳び

●幅跳び

●三段跳び

●投てき種目

●短距離走

●中距離走

オリンピック競技にあるような種目が多いですが、世代によってはダンスや縄跳びも行われます。

また、レクリエーションを目的とした「趣味運動会」を開催している学校もあり、こちらが中国の運動会とされる場合も多いです。

中国では、スポーツエリートの競技会とレクリエーションイベントの両方が運動会として存在していると言えます。

韓国の運動会

韓国では、日本統治時代から運動会が習慣化し、現代に根付いています。

日本の運動会では、「赤組」と白組に分けますが、韓国では「青組」と白組にチームを分けるのが特徴です。

韓国の運動会で行われる種目は、日本と同様、玉転がしや玉入れ、騎馬戦、障害物競走、リレーなどですが、近年ではレクリエーション色が強まり、ゴルフやフラフープなども取り入れられているようです。

また、お祭りのように屋台が出るような運動会も増えています。

台湾の運動会

台湾でも、日本のような運動会が行われており、韓国と同じく、日本統治時代から広まったと言われています。

日本では10月の「スポーツの日」あたりに運動会が開催されるケースが多いですが、台湾では11月が主流です。

ダンスや綱引き、太鼓など、日本よりもレクリエーションに近い種目が中心で、チームごとの看板や垂れ幕を使った応援で盛り上がります。

台湾の運動会でも日本同様、保護者同士によるリレーやクラス対抗リレーなどの「リレー競技」がクライマックスになるということです。

まとめ

運動会は、日本だけでなく世界のさまざまな国にもあります。

ただし、日本でおなじみの「運動会」は、軍事的要素の名残として入場行進や騎馬戦などの団体種目が多く、主に競争が目的ですが、欧米では「スポーツイベント」として少し違うスタイルで行われています。

例えば、アメリカでは「Field day」「Sports day」、イギリスでは「Sports day」という名称で、レクリエーションやゲームのような自由な雰囲気で行われるのが特徴です。

一方、中国・韓国・台湾といったアジア諸国では、日本とほぼ同じような運動会が開催されています。

社内運動会を検討する際は、今回の記事を参考に各国の運動会について理解を深めておくと良いでしょう。

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