2023.06.19
社内運動会

社内運動会における労災の疑問を解決!認定基準や労災保険についてご紹介

社員同士の親睦が深まったり、モチベーションが向上したりとメリットの多い社内運動会ですが、途中で怪我や事故が起きないとも限りません。

「社内運動会での怪我や事故は労災扱いになるのか」「どんな保険に入っておけばいいのか」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、労災認定の概要や企業として加入しておくべき保険など、社内運動会における労災について詳しく解説します。

労災保険とは

「労災保険」とは「労働者災害補償保険」の略称で、会社で人を雇用する際に必ず加入しなければならない保険のことです。

労災保険には、会社で業務中に起こる「業務災害」と通勤中に起こる「通勤災害」の2種類があります。

ここでは、業務災害について、満たされるべき2つの要件別に解説します。

業務災害(業務遂行性)

災害が起こったのが、会社の管理のもとで業務を行っている時だった場合、「業務遂行性」があると認定されます。

具体的には、次のようなケースです。

●オフィスでデスクワーク中や、工場でのライン作業中など、「社内で業務をしている」ケース

●営業で外回り中や出張など、「社外で業務をしている」ケース

●社内や外回りでの休憩中など、「業務以外で会社の管理下にいる」ケース

ただし、3つ目のケースにおいては、必要な修繕をしないままの状態で放置していたトイレの壁が崩れて破片が頭に当たった、というように、会社側に責任がある場合だけに認められます。

ランチ中に熱いスープを飲んで火傷したなど、会社に責任がない場合は認定されないので注意が必要です。

業務災害(業務起因性)

業務中に行った行為が原因で災害が起こった場合、「業務起因性」があると認められます。

該当する業務を他の人が行っていても同様の災害が起こる可能性があった場合、と言いかえることもできるでしょう。

例えば、出荷作業中にラックが倒れて怪我をしたケースでは、誰でも起こりうる事故と言えるため、業務起因性が認められます。

一方、外回り中に会った友だちから個人的な恨みで叩かれたなどのケースにおいては認定されません。

社内運動会における労災認定

それでは、社内運動会での労災は、どのような場合に認定されるのでしょうか。

社内行事としての運動会と社外行事としての運動会、それぞれの労災認定基準について説明します。

社内行事での労災認定基準

社内行事としての運動会の労災認定は、同一の会社に所属する社員全員の出場を意図して行われ、当日は通常の勤務日として扱われるのであれば、業務遂行性が認められます。

また、この場合、運動会は業務の一環の上、競技中の怪我や事故は誰にでも起こりうる可能性があることから、業務起因性も認められるでしょう。

ただし、社内運動会が自由(任意)参加で行われる場合は、業務遂行性が認められないため、労災認定は受けられません。

社外行事での労災認定基準

会社の代表として地域の運動会に出場するなど、対外的な行事に会社の一員として参加する場合もあるでしょう。

このような場合も、その大会への参加が「仕事」としてであれば、出張や出勤と同様の扱いになり、参加費用や交通費も会社側が負担することになるため、労災が認められます。

一般的な保険の種類

社内運動会で一般的に使われる保険として、下記の4つがあります。

●労働者災害補償保険

●傷害保険

●賠償責任保険

●興行中止保険

それぞれについて解説します。

労働者災害補償保険

「労働者災害補償保険」は、いわゆる労災のことです。

前述のように、出勤日として給与や日当などの支給対象とされ、通常の出勤と変わらないように取り扱われている場合は業務遂行性が認められ、適用となります。

休日扱いとして給与や日当などは支給されず、また自由参加の場合は業務上の災害として認められないため、適用されません。

傷害保険

自動車保険や火災保険、旅行傷害保険など、さまざまな「傷害保険」がありますが、運動会における傷害保険は、実施中に起きた対人事故に関する保険です。

競技中に怪我をした場合、治療費や入院費などが補償されるため、労働者災害補償保険の代わりとして加入の検討をおすすめします。

また、傷害保険には、「スポーツ保険」や「レクリエーション保険」といった種類があります。

社員だけでの実施なのか、家族も加入するかによっても加入すべき保険が異なるので、あらかじめ調べておくとよいでしょう。

賠償責任保険

運動会では、怪我や事故だけでなく、法律上、損害賠償責任を負ってしまうこともあります。

「賠償責任保険」は、運動会の参加者以外の人に怪我をさせてしまったり、施設設備を壊したりなどで損害賠償責任を負った場合、損害賠償に関わる費用を補償する保険です。

種目内容によっては起こりうるリスクのため、加入を検討してもよいでしょう。

興行中止保険

「興行中止保険」は、悪天候や出演者のキャンセル、交通機関の事故などの不測かつ突発的な理由で中止や延期になった場合に備える保険です。

運動会の準備費用や中止や延期に伴う臨時費用に対して補償されるため、万が一の場合も安心です。

スポーツイベントにおすすめの保険8選

次に、スポーツイベントにおすすめの保険を紹介します。内容を確認し、自社に適した保険を選んでみましょう。

JA共済

「JA共済」では、イベント開催時の万一の事故などに対する安心の保障を用意しています。

参加者に怪我などが生じた場合の「イベント傷害保険」と、イベント活動に伴う賠償責任が生じた場合の「イベント賠償責任共済」があり、セットでも単独でも加入が可能です。

また、開催する種目によって掛け金の金額が変わり、1人1日あたり12円から加入できるというリーズナブルさも魅力です。

参考:イベント共済|JA共済

株式会社グッド保険サービス

大人数のイベントにぴったりなのが「グッド保険サービス」のイベント関連保険です。

施設の入場者全員が対象の「施設入場者傷害保険」や、悪天候でイベントが中止・延期になった際に支払われる「興行中止保険(イベント中止保険)」などがあります。

参考:法人のお客様へ|グッド保険サービス

三井住友海上

「三井住友海上」では、施設をレンタルして行うイベントに対して補償する「レジャー・サービス施設費用保険」を提供しています。

事故によって発生する対応費用や見舞金、おわび広告を掲載する費用などが補償されます。

参考:レジャー・サービス施設費用保険|三井住友海上

損保ジャパン日本興亜

「損保ジャパン日本興亜」のレクリエーション保険(行事参加者の傷害危険補償特約セット傷害保険)は、1契約あたり20名以上が参加する、宿泊を伴わないイベントで起こった怪我を補償します。

参加者を確認できる場合のみ加入ができるので、少人数でのイベントに適しています。

参考:行事(レクリエーション)参加中に被る傷害事故を補償する商品のご案内|損保ジャパン

公益財団法人スポーツ安全協会

「公益財団法人スポーツ安全協会」のスポーツ安全保険には、スポーツ活動や文化活動、レクリエーション活動などを行う4人以上のアマチュア団体・グループが加入可能です。

ネットから手続きできるため、開催日が近い場合でも安心です。

参考:スポーツ安全保険について|公益財団法人スポーツ安全協会

セブンイレブン

「セブンイレブン(三井住友海上)」の1DAYレジャー保険は、1日500円から入ることができる保険です。

レジャーやスポーツ中の怪我だけでなく、他人に怪我を負わせた時の損害賠償も補償されます。

コンビニのセブンイレブンで簡単に手続きができるため、個人で加入する場合に便利です。

参考:セブン-イレブンで入る1DAYレジャー保険|セブン-イレブンで入る保険×三井住友海上

NTTドコモ

「NTTドコモ」のスポーツ・レジャー保険は、ユーザー限定で加入できる保険です。

1日単位で入れて当日加入も可能、dポイントが使えるなどのメリットがあります。

リニューアルに伴って中止していましたが、順次販売予定です。

参考:ドコモ ワンタイム保険|NTTドコモ

au損保

「au損保」が販売する怪我の保険は、auユーザーだけでなく他社ユーザーも加入できる点が特徴です。

猛暑による熱中症にも対応しており、示談代行サービスや携行品損害など、補償内容も充実しています。

参考:ケガの保険 日常の事故|au損保

まとめ

社内運動会では怪我や事故が起こりかねません。

これらを補償する保険として労災がありますが、認定基準があるため、確認しておくことが重要です。

また、労災が適用されない場合でも、さまざまな保険から選んで加入することができます。

今回の記事を参考にして、社内運動会を安全安心に実施しましょう。

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