運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
社内イベントや運動会の競技選びの際、「若手社員だけが盛り上がるイベントになるのでは」「運動が苦手な社員が参加しづらいのでは」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
社内イベントを成功させるためには、世代や運動能力に関係なく全員が参加でき、自然とチームの一体感が生まれる設計が重要になります。
中でもムカデ競争は、部署間の壁やコミュニケーション不足といった組織課題を浮き彫りにする競技です。
「声掛け・タイミング・役割分担」の要素が揃わなければ前に進めないため、チームワークの重要性を体感しやすい点が特徴です。
本記事では、ムカデ競争を単なるレクリエーションではなく、“組織を変える施策”として活用するための具体的な設計方法を紹介します。
ムカデ競争が「組織課題の縮図」になる理由

ムカデ競争を実施することで、日常業務における社員同士の関係性やコミュニケーションの課題が浮かび上がります。
まずは、ムカデ競争が「組織課題の縮図」になる理由を見てみましょう。
足並みが揃わない=組織の連携不足
ムカデ競争では、メンバー全員が足を動かすタイミングを合わせなければ前に進むことができません。
誰か一人の動きがずれるだけでも、チーム全体のペースが乱れてしまいます。
組織における連携でも、同じ目標に向かってお互いに協力し合う姿勢が重要になります。
社員の足並みが揃わなければ、組織としての力を十分に発揮することは難しいでしょう。
声が出ないチームは進めない=コミュニケーション不足
ムカデ競争では、メンバー同士の声掛けが非常に重要です。
「1、2、1、2」といった進む際の合図がなければ、動きが乱れて転倒してしまいます。
このようなコミュニケーションは、組織でのチームワークに通じています。
情報共有や意思疎通がなければ、組織が同じ方向に進むことは困難になるでしょう。
リーダー不在だと崩壊する=現場の意思決定力の欠如
ムカデ競争では、チームを先導して全体をまとめるリーダーの存在が不可欠です。
進む方向やペースを整える人がいなければ、メンバーの動きが揃わず、ゴールに到達することができません。
組織においても同様に、状況を的確に判断して周囲を動かすリーダーが必要になります。
意思決定を担うリーダーが不在だと、組織全体の動きが停滞してしまいます。
成功体験=「チームで働く意味」を実感させる
ムカデ競争は、メンバー全員の協力によってゴールにたどり着く競技です。
仲間とともに困難を乗り越える体験は、チームで取り組むことの意義を実感するきっかけになります。
このような成功体験を共有することで、立場や部署の垣根を越えた信頼関係の構築につながるでしょう。
ムカデ競争の基本ルール

ムカデ競争は、複数人の参加者の足を紐で結び、息を合わせながらゴールを目指す競技です。
基本的には、4〜5人程度を1チームとして行いますが、少人数で速さを競ったり、チーム全員で挑戦したりと、参加人数に応じてさまざまな楽しみ方があります。
途中で紐が外れた場合は、その場で結び直してから再出発し、ゴールした順番で勝敗が決まります。
全員が楽しめる“プロ設計”のアレンジ5選
ムカデ競争は、ルールを工夫することで参加者の世代や人数に合わせて楽しめます。
ここでは、ムカデ競争のアレンジ競技を紹介します。
ゆっくり選手権(安全&初心者向け)
ゆっくり選手権は、通常のムカデ競争のように速さを競うのではなく、できるだけゆっくりゴールを目指す競技です。
簡単そうに見えますが、ゆっくり進むことは意外と難しく、メンバー同士の連携や声掛けが不可欠になります。
スピードよりも協力が重視されるため、安全性が高く、初心者でも参加しやすい点が魅力です。
ミッション付きムカデ競争
ミッション付きムカデ競争は、コースの途中にあるミッションをクリアしながらゴールを目指す競技です。
クイズやじゃんけんといった簡単な課題を取り入れることで、スピードだけでなく、チームの思考力やコミュニケーション力を発揮できます。
メンバー同士で相談しながら課題に挑戦するため、自然と協力意識が生まれるでしょう。
シャッフルムカデ
シャッフルムカデは、走りながらメンバーの並び順を入れ替える競技です。
メンバーが入れ替わるたびに歩幅やリズムが変わるため、その都度、周囲と動きを合わせる必要があります。
参加者との接点が増えることで、一人ひとりと交流を深めながらチームの結束力を高められるでしょう。
片足ムカデ(安全重視)
片足ムカデは、片足だけを紐で固定する競技です。
両足を結ぶよりも動きやすく、転倒のリスクを抑えられるため、幅広い世代が安心して参加できます。
テンポよく走ることでチームワークを発揮したり、作戦を考えたりする楽しさを味わえます。
超ロングムカデ(全社一体型)
超ロングムカデは、大人数で長いムカデを作る競技です。
参加人数が多いほど歩調を合わせるのが難しく、周囲との連携やコミュニケーションが必要になります。
企業イベントに取り入れることで、部署や役職の垣根を越えた交流を深められ、組織としての一体感を醸成できるでしょう。
失敗するムカデ競争の典型パターン

チームの連携が鍵となるムカデ競争は、息が合わないと転倒したり、スピードが落ちたりしてしまいます。
ムカデ競争のよくある失敗パターンは、以下の4つです。
- 速さだけを競わせる
- チーム編成が偏っている
- ルール説明が雑である
- 盛り上げるという設計がない
それぞれ見てみましょう。
速さだけを競わせる
ムカデ競争では、速く走るよりも全員の歩幅やリズムを揃えることが重要です。
スピードばかりを意識すると、先頭の人だけが前に出てしまい、後方のメンバーがついていけずに転倒してしまう可能性があります。
前方のテンポはチーム全体に影響するため、無理に進むのではなく、全員が合わせやすいペースを意識しましょう。
チーム編成が偏っている
ムカデ競争では、チーム編成によって走りやすさや安定感が大きく変わります。
メンバーの体格差や特性が極端に異なると、リズムを合わせにくくなり、隊列が乱れる原因になります。
チームのリズムを左右する前方には、周囲に合わせてペースを作れるリーダーシップのあるメンバーを配置するのがおすすめです。
一方、後方には前の人の動きに合わせてリズムを維持できる協調性のあるメンバーを配置すると、隊列が安定して走りやすくなるでしょう。
ルール説明が雑である
ムカデ競争では、ルール説明が不十分なまま競技を始めると、思わぬ怪我やトラブルにつながる可能性があります。
スタートの合図や転倒時の対応など、競技中の注意事項をあらかじめ参加者全員に共有することが大切です。
また、本番前に簡単な練習を実施することで、チームの動きやペースを確認でき、安心して競技に臨めるでしょう。
盛り上げるという設計がない
ムカデ競争は、メンバー全員で協力しながら、ゴールを目指す過程を楽しめる競技です。
実況や音楽などの演出を取り入れて会場の雰囲気を盛り上げれば、チームの結束力をより一層高められます。
チームごとにオリジナルの掛け声を考えたり、応援グッズを取り入れたりすることで、参加者の印象に残るイベントを実現できるでしょう。
ムカデ競争を「組織施策」に変える3つの仕掛け

ムカデ競争によって可視化された組織課題を施策に落とし込み、企業の持続的な成長につなげるためには、以下の仕掛けを意識することが重要です。
1.チーム編成を戦略的にする
2.振り返りを設計する
3.KPIを設定する
それぞれ解説します。
1.チーム編成を戦略的にする
まずは、メンバーの特性を活かすために、戦略的なチーム編成にします。
チームごとに偏りが生じないように、リーダーシップや協調性といった強みを持つメンバーをバランスよく配置することがポイントです。
一人ひとりが能力を発揮できる工夫を施すことで、お互いの役割を理解して協力し合える環境を作れるでしょう。
2.振り返りを設計する
ムカデ競争を通じて組織課題を把握するために、競技後の振り返りを設計します。
「うまく連携できた理由」や「転倒してしまった原因」などをチームで振り返り、日常業務に通じる点がないかを話し合います。
競技での気づきを共有し、相互理解を深めることで、業務における行動改善につなげられるでしょう。
3.KPIを設定する
振り返りによって明確になった組織課題を基に、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定します。
たとえばコミュニケーション不足が課題の場合、チームミーティングを実施したり、情報共有の機会を増やしたりして、社員同士の関係構築を図ると効果的です。
具体的な目標を定め、達成に向けた評価指標を設定することで、取り組みの成果を把握しやすくなるでしょう。
他競技では得られないムカデ競争の価値

メンバー全員で協力しながら進むムカデ競争は、他の競技では得られない協調性や一体感を生み出すことができます。
ここでは、ムカデ競争で得られる価値について解説します。
個人能力ではなく連携が結果を左右する
ムカデ競争では、個人の運動能力だけでなく、メンバー同士の連携が結果を大きく左右します。
一人のペースが乱れると全体の進行に影響を及ぼしてしまうため、メンバーは自然と進む速さを調整したり、声を掛け合ったりするようになります。
周囲に気を配りながら支え合う意識を醸成できる点は、ムカデ競争ならではの価値といえるでしょう。
自然に会話が生まれる
ムカデ競争は、メンバー同士の自然な会話を促します。
チームの足並みを揃えるには、普段はあまり話す機会のない相手とも意思疎通を図ることが重要です。
全員の動きを合わせるために歩幅やペースを相談する中で、日常業務では接点の少ないメンバーともコミュニケーションを取る機会が生まれます。
競技を通じて交流を深めることで、職場での連携力を高められるでしょう。
一体感を短時間で体験できる
ムカデ競争では、短時間でチームとしての一体感を体験できます。
足を結んだ状態で進むためには、メンバー全員がお互いの動きを確認しながら協力し合うことが不可欠になります。
シンプルなルールでありながら、仲間との連帯感が生まれやすく、ゴールにたどり着いたときには自然と結束力が深まっているでしょう。
まとめ
ムカデ競争は、部署間の壁やコミュニケーション不足などの組織課題を浮き彫りにする「組織の縮図」ともいえる競技です。
声を掛け合い、歩調を合わせながらゴールを目指すことで、社員同士のコミュニケーションの活性化が期待できます。
本記事を参考に、社内イベントにムカデ競争を取り入れて、チームワークの向上や組織力の強化につなげてみてはいかがでしょうか。
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