運動会屋が発信する運動会に関するコラムです
社内運動会は、部署や役職の垣根を越えて交流を深められるイベントです。
しかし、実際に運営すると「どのような競技を選べばいいのか」「幅広い世代に楽しんでもらうにはどうすればいいのか」といった悩みに直面します。
そこで本記事では、定番種目からユニークな種目まで、社内運動会におすすめの競技をジャンル別に紹介します。
盛り上がる社内運動会の種目選びの基本

社内運動会を盛り上げるためには、種目選びの基本を押さえることが重要です。
●ルールがシンプルで分かりやすいこと
●参加者層を考慮する
●チームワークを促す要素を入れる
●ケガ防止と安全面の配慮
それぞれ解説します。
ルールがシンプルで分かりやすいこと
社内運動会は、ルールがシンプルで分かりやすいものを選ぶようにしましょう。
参加人数が多く、十分な練習時間が取れない可能性もあるため、複雑なルールの種目を選んでしまうと混乱を招く場合があります。
参加者全員が即座にルールを把握できるように、事前に詳細を共有して、説明書などを準備しておくと良いでしょう。
参加者層を考慮する
種目を選ぶときは、幅広い参加者層を考慮することも大切です。
性別や年齢で有利になるものばかりだと、社内運動会を楽しめない参加者が出てしまいます。
身体能力が重視される種目だけでなく、参加者全員が盛り上がれるものを取り入れるようにしましょう。
チームワークを促す要素を入れる
社内運動会を盛り上げるためには、チームワークを促す要素を取り入れることも重要です。
チームメンバーが同じ目標に向かって協力し合うことで、お互いの理解をより深められます。
チームに一体感と結束力を生み出すためには、リーダーを任命して作戦会議や練習を重ねると良いでしょう。
また、同じ部署だけでなく、異なる部署や役職でチームを構成すると、普段の業務ではあまり関わりのない社員とも交流を持つことができます。
ケガ防止と安全面の配慮
社員が安心して楽しめる社内運動会を実施するには、ケガの防止と安全面の配慮も欠かせません。
救護室の設置や緊急連絡先の控えに加え、当日にケガ人が出た場合を想定して、応急処置を担当する人をあらかじめ決めておきましょう。
定番で外さない人気種目

定番で外さない人気種目は、主に以下の5つです。
●玉入れ
●綱引き
●リレー(バトン形式・障害物リレーなど)
●大玉転がし
●大縄跳び
それぞれ見ていきましょう。
玉入れ
玉入れは、チームごとに決められた色の玉を制限時間内にカゴへ投げ入れ、数を競う運動会の定番種目です。
シンプルなルールながらも、狙い通りに玉を飛ばすにはコツが必要です。
性別や年齢を問わず、幅広い世代が気軽に参加できるのも魅力の一つ。
誰もが夢中になって楽しめる、人気の種目です。
綱引き
綱引きは、2チームに分かれて一本の綱を力いっぱい引き合い、相手チームを自陣へ引き込んだら勝利となる種目です。
声を揃えてリズムよく引くことで強い団結力が生まれ、チームワークを一層高められるでしょう。
参加者全員が全力で挑むので、観戦する側も思わず手に汗握り、白熱した展開を一緒に楽しめます。
リレー(バトン形式・障害物リレーなど)
リレーは、複数人でバトンを繋ぎながら走り、ゴールまでの速さを競う種目です。
走力はもちろん、正確なバトンパスが勝敗のカギを握ります。
純粋に速さを競うほか、ハードルや跳び箱などの障害物を設置するといったアレンジも可能です。
大玉転がし
大玉転がしは、2~4人ほどで力を合わせ、大きな玉を転がしてゴールを目指す種目です。
コントロール力が求められるため、スピードだけでなくチーム内で息を合わせて方向を調整することが重要になります。
世代を問わず誰でも参加しやすく、チームメイトと協力しながら進んでいくので、自然と協調性が生まれる種目です。
大縄跳び
大縄跳びは、5~8人ほどで大きな縄を一斉に飛び、制限時間内に飛べた回数を競う種目です。
リズムを感じ取り、お互いのタイミングを正確に合わせて息を揃えることで、自然と一体感が生まれます。
参加者全員が協力して挑む迫力ある競技なので、会場も大いに盛り上がるでしょう。
笑いと熱狂を生むアレンジ種目

笑いと熱狂も、参加者がわくわくする重要な要素です。
思わず笑顔になるようなアレンジ種目は、主に以下の5つです。
●借り人競争
●仮装リレー
●バブルサッカー
●サイコロリレー
●人間ボウリング
それぞれどのような種目なのか見ていきましょう。
借り人競争
借り人競争は、お題に沿った人を会場内から探して連れてくる種目です。
幅広い観戦者が参加できるように、「尊敬する人」や「経理部の人」など、属性を示すお題を設定すると良いでしょう。
普段は関わりが少ない同僚とも新しい接点を持てるため、交流のきっかけにもなる種目です。
仮装リレー
仮装リレーは、チームごとに好きなテーマの仮装を行い、次の走者に衣装をつないでいく種目です。
衣装の準備は社員同士の交流にもなり、チームメンバーとより友好的な関係を築けるかもしれません。
漫画やアニメのキャラクター、歴史上の人物、動物など、同僚や上司の仮装姿に盛り上がることでしょう。
バブルサッカー
バブルサッカーは、空気で膨らませた円形のバブルボールを被ってサッカーをする種目です。
体当たりしたり、バウンドしたりと派手な種目ですが、クッション性のおかげでケガの心配が少ないのも魅力です。
制限された動作と弾む特性によりユニークな動きになるため、笑顔が生まれやすい種目になっています。
サイコロリレー
サイコロリレーは、サイコロを振って出た目の距離を走る種目です。
まず、手前を1として、等間隔に6つのコーンを置いていきます。
次に、サイコロを転がして出た目の数と同じコーンまで走り、また戻って来てバトンをつなぎます。
サイコロで出た目が1であれば短い距離ですが、6を出すと長い距離を走らなくてはなりません。
白熱した走行だけでなく、参加者の運も見どころの一つです。
人間ボウリング
人間ボウリングは、チームの一人が入った巨大なボールを、ほかのメンバーが力を合わせて転がしピンを倒す種目です。
ボウリングのボールとピンは非常に大きく迫力満点で、チームの団結力とコントロール性が求められます。
観戦者も楽しめる、運動会を盛り上げるのにぴったりの種目です。
自社らしさを出せるオリジナル競技

人気の定番種目から笑い溢れるユニークな種目に加えて、自社の特性を活かしたオリジナルの競技もおすすめです。
自社の商品を使った競技や、業界に関連したテーマを取り入れると、特別感が生まれます。会社ならではの運動会として、参加者にとって思い出深いイベントとなるでしょう。
また、チームの団結力はもちろん、同僚の新たな一面を発見できる機会になるかもしれません。楽しく競い合う中で自然と会話が増え、職場の雰囲気も明るくなるはずです。
どのようにオリジナルの要素を取り入れればいいかお悩みの方は、ぜひ自社の特性を活かした競技を考えてみてください。
商品やサービスを競技化する
定番の競技に自社の商品やサービスを取り入れて、アレンジを加えることも可能です。
たとえば、家電量販店であれば小型家電をバトン代わりにしてリレーを行い、速さを競うのもおすすめです。
力強さと速さの両方が試される、観戦者側も楽しい競技になります。
普段の業務で扱う自社商品を競技に取り入れることで、自然と愛着も深まり、盛り上がりが期待できるでしょう。
業務スキルを活かした競技
日常の業務で発揮しているスキルを取り入れた、オリジナル競技もおすすめです。
たとえば、商品棚に商品を陳列して速さと正確性を競ったり、商品を梱包して速さと見栄えを競ったりと、業務に直接関係ある技術を組み込みます。
競技後には、作業のやり方やコツなどで会話が広がり、社員同士のコミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。
盛り上がると同時に、普段の業務やスキルアップにもつながる競技になっています。
部署対抗企画
部署対抗で競技種目を企画すれば、チームの団結力をより高められます。
たとえば、オフィスワークの部署が多い場合は、障害物競走の中に簡単な計算問題やクイズを取り入れると良いでしょう。
体力だけでなく頭を使う要素が加わるため、運動が苦手な人でも気軽に参加でき、みんなで盛り上がれます。
部署ならではの工夫を凝らし、社員の強みを活かした競技を実施することがポイントです。
ファミリーデーにもおすすめの親子種目

社内運動会は、参加者同士だけでなく、参加者の家族間のコミュニケーション向上にもつながります。
家族参加型の社内運動会を企画する場合は、子どもと一緒に楽しめる種目を取り入れると良いでしょう。
おすすめの親子種目は、主に以下の4つです。
●親子二人三脚
●親子玉入れ
●親子障害物リレー
●お菓子取り競争
それぞれ解説します。
親子二人三脚
親子二人三脚は、親子の右足と左足を紐などで括り、歩幅を合わせてゴールを目指す種目です。
「いち、に、いち、に」とリズムを取りながら、親が歩幅の狭い子どもに合わせて走るので、仲睦まじい様子が会場を和ませてくれるでしょう。
親はもちろん、子どもにとっても親子一緒に力を合わせて参加できる種目は良い思い出になるはずです。
親子玉入れ
親子玉入れは、親が子どもの投げた玉をカゴで受け止める、タイミングとコミュニケーションがカギとなる種目です。
親はカゴを抱える形か背負う形で持ち、子どもが投げた玉をキャッチしてその数を競います。
通常の玉入れも人気の種目ですが、親子の協調性を発揮できる親子玉入れもおすすめです。
親子障害物リレー
親子障害物リレーは、親子3~5組ほどのチームで行うリレー種目です。
親子で障害物を乗り越えながらゴールを目指すため、親と子のコミュニケーションはもちろん、チームとしての団結力も求められます。
親子で障害物を乗り越えていく姿はとても愛らしく、会場も温かい雰囲気に包まれるでしょう。
お菓子取り競争
お菓子取り競争は、紐で吊るしたお菓子を子どもが取る種目です。
パン食い競争は運動会定番の種目ですが、バラエティ豊かなお菓子の袋を用意することで、子どもたちに喜ばれやすい特徴があります。
子どもが嬉しそうにお菓子を取る姿に、観戦する側も穏やかな気持ちになるでしょう。
盛り上がる競技選びのコツ

従業員同士の交流の場として、関係性の構築や組織力の向上が期待できる社内運動会。同僚や上司の普段の業務では見られない一面を知るきっかけにもなります。
しかし、大勢が参加する中で、運動が苦手な方や激しい動きが困難な方もいるはずです。
全員が盛り上がれる競技を選ぶためには、誰もが無理なく楽しめるように、事前の準備や幅広い社員層に配慮した企画を行う必要があります。
参加者全員が一体となって楽しめる競技選びのコツは、以下の3つです。
●開催前アンケートでやりたい種目を集める
●種目は「全員参加」「わかりやすさ」「安全性」が基本
●自社オリジナル競技や演出で唯一無二の運動会にする
それぞれ解説します。
開催前アンケートでやりたい種目を集める
開催前にアンケートで従業員のやりたい種目を集めることで、参加者の興味ある競技を実施できます。
体を動かす種目だけでなく、運動が苦手な方に配慮した計算問題やクイズといった頭脳系の選択肢を盛り込むのもおすすめです。
誰もが得意分野を活かせるように、多様な競技種目を提示するようにしましょう。
従業員の意見やアイデアを企画に反映させれば、社内運動会への参加意欲が高まり、主体性を持って競技を楽しめるはずです。
種目は「全員参加」「わかりやすさ」「安全性」が基本
種目選びは、以下の3つが基本となります。
●全員参加
●わかりやすさ
●安全性
まずは、全員参加を前提として、誰もが楽しめる社内運動会を企画しましょう。
運動の得意、不得意に関わらず、すべての参加者が輝ける場を用意することが大切です。
走力だけでなく、腕力や知識、技術などを活かせる種目を取り入れれば、幅広い人が楽しめるようになります。
次に、複雑なルールは避け、シンプルかつ分かりやすいルールの種目を選びましょう。
事前に練習ができない参加者もいるので、全員が即座に把握できる工夫が大切です。
そして、安全性の確保も欠かせません。
安心・安全な実施のために、救護室の設置や応急処置の担当者などをあらかじめ決めておきましょう。
自社オリジナル競技や演出で唯一無二の運動会にする
自社のオリジナル競技や演出を取り入れることで、唯一無二の社内運動会にすることが可能です。
商品を活用した競技や、業務スキルを行使した競技は、独自性があるため思い出に残りやすく、職場としてはブランディング効果も期待できます。
チームごとのイメージカラーやグッズを用意するなど、団結力を象徴する要素を加えることで、さらなる一体感が生まれます。
また、うちわやメガフォンなどの応援アイテムを用いれば、モチベーションの向上にもなり、観戦者側も盛り上がることができるでしょう。
まとめ
社内運動会で盛り上がる種目の選び方や、おすすめの競技を紹介しました。
参加者全員が楽しめる種目選びには、人気の定番種目や笑顔を生むユニークな種目、さらに一風変わった自社オリジナルのものなど、さまざまな選択肢があります。
社風に合った運動会の種目選びに、ぜひ本記事を参考にしてみてください。