2026.05.25
社内運動会

飾らない社風が一番の武器!内定辞退を防ぐ「体験型・内定者運動会」のススメ

内定を出したのに、なぜ辞退されてしまうのか。

多くの企業が直面しているこの課題の背景には、「理解したつもり」と「実際に働くイメージ」のズレがあります。

面接や説明会でどれだけ丁寧に説明しても、企業の空気感や社員同士の関係性、チームの温度まではなかなか伝わりません。その結果、入社前の不安が拭いきれず、意思決定の段階で辞退につながってしまうのです。

こうしたギャップを埋める手段の一つとして、今注目されているのが「体験」を通した内定者フォローです。中でも運動会は、社員と内定者がフラットに交流しながら、職場の雰囲気や人となりを体験できる場として注目を浴びています。

本記事では、内定辞退を防ぎ入社意欲を高める内定者運動会について、その考え方から具体的な設計ポイントまでを解説します。

目次

なぜ今、内定者フォローが重要なのか

ここでは、なぜ内定者フォローが重要なのかについて解説します。

内定者フォローの定義とは

内定者フォローとは、内定を出した学生や中途採用者に対して、入社までの不安を解消し、企業理解を深めてもらうための施策全般を指します。

具体的には、定期的な連絡や懇親会の開催、研修、社内イベントへの招待などです。

単なる情報提供にとどまらず、「この会社で働きたい」と感じてもらうための関係構築が基本となります。

企業が取り組むべき3つの目的

内定者フォローでは、企業が意識すべき3つの目的があります。

辞退防止

内定者フォローの最も大きな目的は、内定辞退を防ぐことです。

特に複数の内定をもらっている学生にとって、最終的な意思決定の決め手となるのは社員の人柄や会社の雰囲気であるケースが多いです。

定期的なコミュニケーションや社員との接点を通じて、不安や疑問を解消し、入社意欲を高めることが重要になります。

早期離職防止

入社前のギャップは、早期離職につながりやすいです。

内定者フォローを通じて業務内容や職場環境をリアルに伝えることで「思っていたのと違う」というミスマッチを防げます。

事前に理解を深めてもらうことで、入社後の定着率向上にもつながるでしょう。

戦力化

内定期間を有効活用することで、入社後の立ち上がりがスムーズになります。

基礎的な知識や業界理解を深める研修を実施すれば、配属後すぐに活躍できる状態を作れるでしょう。

これは企業側にとっても大きなメリットです。

売り手市場で変化する採用競争の現実

売り手市場では、企業は選ばれる側です。

内定者にとって、給与や条件だけで差別化することは難しく、どれだけ丁寧に向き合ってくれたかという体験価値が意思決定に影響を与えます。実際、内定後のフォローが手薄な企業ほど辞退率が高まる傾向にあります。

採用活動においては、内定者獲得をゴールにするのではなく、入社まで伴走するという視点が欠かせません。

内定者フォローの質を高めることが、結果として採用成功と組織の成長につながります。

よくある内定者フォロー施策とその限界

ここからは、よくある内定者フォロー施策とその限界について詳しく解説します。

懇親会・面談・研修の代表的な施策

内定者フォローとして、多くの企業が実施しているのが懇親会や個人面談、入社前研修です。

社員や他の内定者と交流する機会を設けることで、不安の軽減や企業理解の促進を図る狙いがあります。

また、定期的な面談を通じて状況を把握し、早期の不安解消につなげるケースも一般的です。

オンライン施策の活用

最近では、オンラインツールを活用したフォローも増えています。

Web面談やチャットツール、eラーニングなど、場所や時間に縛られないコミュニケーションが可能になりました。

特に遠方の内定者にとっては参加しやすく、継続的な接点づくりに有効です。

なぜ“形式的なフォロー”では不十分なのか

しかし、これらの施策も実施することが目的になってしまうと効果は限定的です。一方通行の情報提供や形式的な交流では、内定者の本音や不安を引き出すことが難しいでしょう。

重要なのは、内定者一人ひとりが「自分は歓迎されている」と実感できる関係性づくりです。

双方向のコミュニケーションや共通体験を行うことで、企業との心理的距離が縮まり、辞退防止や入社意欲の向上につながります。

注目される「体験型フォロー」という考え方

そこで今、「体験型フォロー」という考え方が注目されています。

体験型フォローの考え方について、以下の流れに沿って解説します。

  • 情報ではなく“体感”で理解を深める時代へ
  • 企業理解は「空気感」で決まる
  • 関係性構築は一方通行では成立しない

それぞれ見ていきましょう。

情報ではなく“体感”で理解を深める時代へ

これまで内定者フォローは会社説明会や資料共有、オンライン面談など情報提供が中心でした。しかし、それだけでは不十分とされています。

その理由は、どれだけ丁寧に説明をしても、実際に働くイメージや企業のリアルな雰囲気までは伝えきれないからです。

実際に社員と交流したり、業務の一部を体感したりすることで、内定者自身が理解を深めていくことが大切だと考えられています。

企業理解は「空気感」で決まる

内定者が入社を決める際、最終的な判断軸になるのは待遇や制度だけではありません。

「この会社で働きたいかどうか」という感覚的な部分、いわゆる“空気感”が大きく影響します。

体験型フォローによって、会社の空気感を事前に感じてもらうことができれば、入社前のギャップを減らし、入社意思決定の後押しにもつながります。

関係性構築は一方通行では成立しない

もう一つ重要なのが、内定者との関係性の築き方です。

従来のフォロー施策では、企業から内定者への一方通行のコミュニケーションになりがちでした。しかし、信頼関係は双方向のやりとりの中でこそ生まれるものです。

体験型フォローでは、内定者が主体的に参加して社員と対話を重ねることで、自然な関係性が育まれます。

選ばれる企業であるために、情報を届けるだけでなく、共に時間を過ごし相互理解を深めることが重要です。

なぜ運動会が内定者フォローに効くのか

体験型フォローの中でも、特に注目を集めているのが運動会です。

内定者フォローとして運動会を開催するメリットには、以下の4つが挙げられます。

  • 面接では見えない「素の姿」が見える
  • 役職・年齢を超えたフラットな関係が生まれる
  • 自然なコミュニケーションが連鎖する仕組みを構築できる
  • チーム体験が“入社後のイメージ”を具体化する

詳しく解説します。

面接では見えない「素の姿」が見える

運動会のようなカジュアルな場では、自然と笑顔や本音が引き出されます。

社員同士の何気ない会話や協力し合う様子を見ることで、内定者は企業にいるリアルな雰囲気を体感できます。

結果として、入社後に働いているイメージを具体的に描けるのです。

役職・年齢を超えたフラットな関係が生まれる

運動会では、経営陣や役職者も一人の参加者として、同じチームで競技に取り組みます。

仕事上の立場に関係なく声をかけ合う環境が生まれることで、心理的なハードルが下がり、役職や年齢を超えたフラットな関係が生まれるでしょう。

自然なコミュニケーションが連鎖する仕組みを構築できる

競技という共通の目的があることで、会話のきっかけが自然に生まれます。そのため、無理に会話を作る必要がありません。

コミュニケーションが苦手な内定者でも参加しやすく、自然に関係を構築できます。

チーム体験が“入社後のイメージ”を具体化する

チームで目標に向かって取り組む経験は、実際の仕事にも通じるものがあります。

役割分担や声かけ、助け合いといったプロセスを体験することで、入社後のイメージをより具体的にできるでしょう。

これにより不安解消だけでなく、入社意欲の向上にもつながります。

内定者運動会の具体的な設計ポイント

内定者運動会を実施するにあたり、重要になるのが設計です。

ここでは、具体的な設計ポイントについて解説します。

目的設計

一つ目は、目的設計です。

内定辞退防止なのか、関係構築なのか、あるいは企業理解の促進なのかなど、何を目的に運動会を開催するのかを明確にすることが大切です。

ゴールを定めることで、より目的に沿った開催が可能になります。

競技設計

運動会で行う競技は、誰もが楽しめる設計にしましょう。

運動能力に左右されない種目や、チームで協力する要素を取り入れることで、チームに一体感が生まれます。

チーム編成

チームは、内定者と社員がバランスよく混ざるように編成しましょう。

部署や年次が偏らないようにすることで、多くの人と関わる機会を作れます。事前に簡単なプロフィールの共有を行えば、初対面でも会話のきっかけを作りやすくなるでしょう。

当日の導線設計

当日の導線にも気を配りましょう。

導線の迷いや待ち時間が多いと、参加者の満足度は下がってしまいます。開会前のアイスブレイクや競技間のつなぎも含めて、テンポよく進行できるよう準備しましょう。

懇親会・振り返り

運動会終了後の懇親会や、振り返りの場も大切です。

当日の体験を言語化し、共有することで関係性がより深まります。こうした機会を設けることで、運動会が単なるイベントとして終わらず、入社への期待感につながります。

実施イメージ|運動会プログラム例

ここからは、運動会プログラムを例に実施イメージについて解説します。

アイスブレイク

アイスブレイクは緊張をほぐし、コミュニケーションのきっかけを作ります。

体を軽く動かしながら、自然に会話が生まれるコンテンツを取り入れましょう。

借り物競走

定番ながら盛り上がるのが、借り物競走です。

初対面でも気軽に声をかけやすく、場の空気を一気に和らげてくれる効果が期待できます。

自己紹介ビンゴ

ビンゴ形式で自己紹介を行うゲームです。

「映画鑑賞が趣味」「スポーツ経験あり」などの項目に当てはまる人を探して話しかけることで、短時間で多くの人と交流できます。

共通点探しゲーム

少人数のグループに分かれ、メンバー同士の共通点を探すゲームです。

「出身地が同じ」「好きな食べ物が一緒」など、意外な共通点が見つかることで、一気に距離が縮まります。

チーム対抗競技

アイスブレイクで温まった後は、チーム対抗の競技で一体感をさらに高めていきます。

勝敗があることで自然と協力意識が生まれ、チームワークの強化につながります。

綱引き

シンプルながらも全員が力を合わせる必要がある綱引きは、チームワークを実感しやすい競技です。

声をかけ合いながら力を合わせることで、短時間でも強い一体感が生まれます。

全員リレー

チーム全員でバトンをつなぐリレーは、運動会の醍醐味ともいえる競技です。

走る速さだけでなく、応援やサポートも含めてチーム全体で取り組めるため、自然と連帯感が高まります。

大縄跳び

タイミングを合わせることが重要な大縄跳びは、コミュニケーションが鍵となります。

失敗しても声をかけ合いながら再挑戦する過程で、チーム内の関係性が深まります。

全員参加型コンテンツ

チーム競技だけでなく、全員が気軽に参加できるコンテンツを挟むと、イベント全体の満足度が高まります。

運動が得意でない人も楽しめる内容を取り入れることがポイントです。

フリスビーストラックアウト

的を狙ってフリスビーを投げるシンプルなゲームであり、運動能力に関係なく楽しめるため、誰でも気軽に参加できます。

成功すると歓声が上がり、会場全体が盛り上がるでしょう。

玉入れ

昔ながらの玉入れも白熱する競技です。

戦略や役割分担を考える必要もあり、シンプルながらも奥深さがあります。

クイズリレー

体力だけでなく、知識や発想力も活かせるのがクイズリレーです。

走って問題を取りに行き、チームで答える形式にすることで自然と会話が生まれます。運動が苦手な人も活躍できる点が魅力です。

懇親会での関係深化

運動会の締めくくりとして、懇親会を設けることで関係性はさらに深まります。

競技で生まれた一体感をそのままに、リラックスした雰囲気で交流を楽しめるでしょう。

チーム対抗クイズ大会

懇親会の場でもチーム対抗の要素を取り入れることで、最後まで盛り上がりを維持できます。

運動会の振り返りを兼ねた問題などを出せば、会話のきっかけにもなるでしょう。

表彰&MVP発表

活躍したチームや個人を表彰することで、参加者の満足度が高まります。

MVPの発表は特に盛り上がり、努力やチーム貢献がしっかり評価される場となるでしょう。

フリートーク+座談会

最後は、自由に会話できる時間を設けましょう。

競技を通じて打ち解けた関係性は、今後の業務にも良い影響を与えるはずです。

運動会×採用で得られる3つの効果

運動会を行うことで、採用活動に3つの効果をもたらします。

内定辞退率の低下

一つ目は内定辞退率の低下です。

社員と直接関わり、職場の雰囲気や人柄に触れることで、働くイメージが具体化します。結果として内定後のミスマッチが減り、辞退率の低下につながります。

入社前の不安解消

選考だけでは見えにくい人間関係や社風は、入社前の不安要素になりがちです。

運動会では、役職や年次を超えてフラットに交流できるため、自然と心理的ハードルが下がり、「この会社ならやっていけそう」という安心感が生まれます。

組織カルチャーへの共感形成

競技への取り組み方やチームでの関わり方は、その企業らしさが表れます。

協力を重んじるのか、挑戦を歓迎するのか、言葉では伝わりにくい価値観を、体験を通じて共有できるため、入社前から組織カルチャーへの共感につながります。

失敗しないための注意点

ここからは、運動会で失敗しないための注意点を紹介します。

イベント化しすぎない(目的の形骸化)

社内運動会は内定者フォローに有効ですが、盛り上がればOKというイベント化に偏ると本来の目的が薄れてしまいます。

内定辞退防止という目的を見失うと、単なる社内レクリエーションで終わってしまうため、注意が必要です。

一部の人だけが楽しむ構造を避ける

運動が得意な人や積極的な社員だけが目立つ構造になると、内定者が疎外感を覚えます。

全員参加型のルール設計や、チーム編成の工夫によって参加者全員が楽しめるような企画を意識しましょう。

フォローを単発で終わらせない

運動会開催後に関係が切れてしまうと、せっかく構築した信頼関係も定着しません。

運動会後の座談会や個別フォロー面談など、継続的なコミュニケーションが重要です。

運動会の企画・運営は外部活用が有効

運動会の企画・運営は外部活用が有効です。

ここではその理由について解説します。

プロに依頼するメリット(設計・安全・演出)

外部の専門会社に依頼することで、目的設計から安全管理、盛り上がる演出まで一貫して対応してもらえます。

品質が担保されるため、社内だけでは難しい客観的なイベント設計も可能になります。

「運動会屋」など専門サービスの活用シーン

2,000社以上の企業イベントを手がけてきた実績のある株式会社運動会屋では、目的や予算に応じた最適なイベントプランをご提案しています。

一例を挙げると、A社では、採用活動の一環として内定者・中途入社者向けの運動会を株式会社運動会屋へご依頼いただきました。

入社前の段階から内定者や中途採用者と早期に接点を持つことで、相互理解を深める機会となっています。

その結果、新メンバーが自然とチームに溶け込みやすくなり、入社後もスムーズに業務をスタートできているほか、同期同士の絆づくりにもつながっています。

社内主導との使い分け

企画の核となる目的設計や大規模運営は外部の専門会社に任せつつ、社内では内定者との関係構築やフォローに集中するなど、役割分担を明確にしましょう。

社内と外部専門会社それぞれが主導する役割を明確にすることが成功のポイントです。

まとめ

本記事では、内定辞退を防ぐ体験型・内定者運動会について、その考え方から具体的な設計ポイントまで解説しました。

内定者運動会では、どんな体験を提供するかを踏まえた設計が成果を大きく左右します。専門会社のノウハウも活用しながら、内定辞退を防ぎ、入社意欲を高める運動会を実現していきましょう。

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