2020.08.06
元気が出る1分コラム

在宅勤務で組織そのものが変わる

日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.70

働き方が大きく変わる可能性が高くなっています。日立製作所は”withコロナ“と呼ばれる新型コロナウイルス感染拡大収束後も勤務日の約5割を「在宅勤務」にするそうです。

外出自粛期間中の在宅勤務率は、およそ9割とかなり高かったそうです。その後、社内で調査を実施したところ、IT環境やダイレクトコミュニケーションができないことで、仕事の効率が下がったという意見も4割ほどあったそうですが、それでも、およそ5割を在宅勤務にすることを決定しました。

この働き方の変化の本質は、会社に出社するか否かという変化だけではなく、「組織そのものの変化」であるということについて、私たちは考える必要があると思います。

ますます競争が激化していくビジネス環境において、多様な人材の確保が組織に求められています。その人材は、外部にも内部にもたくさんいます。この組織の変化は、この人材を組織の生産性により結び付けていくために、従来の「メンバーシップ型雇用*」から、仕事に人を付ける「ジョブ型雇用**」になっていくということです。日立製作所が在宅勤務を積極的に進める先には、「ジョブ型雇用」への転換があるそうです。優秀、多様な人材を成長事業に持っていけるようにすることが必要だと考えているのです。

このような変化が待つ世界で、私たちは、今まで以上に、“組織のビジョン”、そしてそこから導かれる“具体的な仕事の成果”と“自らのビジョンや強み”を考えることが必要になってくると思います。より具体的に仕事と自分を結びつけることが求められます。

このような大きな変化を不安に思う必要はないと思います。自分の強みを存分に発揮して、実現したい成果を組織を通じて実現できる可能性が高まったと考えれば、この変化は大きなチャンスです。

心の中にすでにある自分の“ビジョン”を言葉にしてみる時間を作りましょう!

(*) 就業経験を問わず社員として雇い、終身雇用を前提に幅広い職種を体験させ人材を育てる
(**)実力・スキルを重視し、職務や勤務地、報酬などを明確に定めて雇用契約をむすぶ

この記事を書いた人
遠藤 直哉

ファシリテーター

遠藤 直哉

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