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2020.05.28
日本を元気にする!

トイレットペーパー買い占めから学ぶ

日本を元気にする!運動会屋遠藤のつぶやき Vol.20

スーパーやドラッグストアにトイレットペーパーが数多く並ぶようになりましたが、ついこの間まで、棚はほぼ空になっていました。トイレットペーパーを買うために、長蛇の列ができていました。「中国から輸入できなくなる」「(品不足の)マスクと原料が同じ」といった誤った情報がSNSで拡散され、買えなくなる不安を感じて、買いだめに走る消費者が相次いだようです。しかし、日本で売られているトイレットペーパーの97%(日本家庭紙工業会)が国産で、国内に在庫は十分あったようです。更に、メーカーもフル稼働で生産・供給体制を強化しましたが、需要に追いつかなかったようです。

そんな中、大手流通チェーンは、意図的に大量のトイレットペーパーを積み上げた特設コーナーを作り、マスコミに公開して、消費者の不安な心理を沈静化するように動いたそうです。

SDGsの12番目の目標に「つくる責任 つかう責任」があります。そして、12-8のターゲットに「人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする」とあります。大手流通チェーンの“つくる責任”としての行動だけでなく、私たちの“つかう責任”をどのように果たすのかを考える必要があるのではないでしょうか?「自分がこのように買いだめすることが、商品供給の仕組みのなかでどんな影響を及ぼすのか?」

この一件は、更に、我々に課題を残したと思います。

ITが普及し、SNSで情報が瞬時に伝達される環境です。この環境では、“誤った情報”も瞬時に多くの人に伝達されてしまいます。情報のもとに触れ、正誤の確認をすることがかなり難しい状況で、人よりも早く情報を知っていることに優越感すら感じて、拡散してしまうことの怖さです。

そして、この誤った情報で、最も影響を受けてしまうのは、いつも、社会的弱者といわれる人たちであることを忘れてはいけないのではないでしょうか。先ほどの、トイレットペーパーの混乱の際、高齢の方は店頭に並ぶことすらできず困り果てていました。

自分のことももちろん大事ですが、相手のことにも思いを巡らせて、協力していく。SDGsの17番目のゴール「パートナーシップで目標を達成しよう」は、SDGsの大事な本質だと思います。

この記事を書いた人
遠藤 直哉

ファシリテーター

遠藤 直哉

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